イトーヨーカ堂ファッション改革に中国アパレル起用
本日の日経MJ記事によると、イトーヨーカ堂(IY)葛西店では、同社(IY)が中国で展開している店舗にテナントとして入居している中国のアパレル「chaber」(レディース)「Tonywear」(メンズ)を今月14日から導入し、宣伝していないにもかかわらず、出足が好調とのことです。
イトーヨーカ堂は、中国で7店舗を展開し、その中に約400社の現地アパレルがインショップとして入居しており、この2つは、その中でも、売上で上位5位に入る実績のあるブランドとのこと。
店頭で告知しているわけではないので、お客さんは、中国アパレルの商品とは意識しておらず、接客中に知らされたとしても、抵抗はない、品質・センスとも申し分ない、との評判だそうです。
ファッションの改革というと、欧米のブランドを導入したり、日本の有名なデザイナー、クリエイターに任せるといったことに目が行きがちですが、これはうまい手を使ってきたな、と思いました。
香港や中国は、世界のファッション産地であり、欧米からブランド、デザイナーが生産依頼に来るわけで、それを受託する縫製工場にノウハウやセンスが蓄積されるケースも少なくありません。
歴史的には、1980年代、早くから香港でSPA(製造小売業)を立ち上げ、今もアジアを中心に業績を上げている、GIORDANO(ジョルダーノ) やBOSSINI(ボッシーニ) といった企業も、元はと言えば、アメリカの大手小売店や有名ブランドのアパレル生産工場として、品質、センス、ノウハウを蓄積しながら、アジアマーケットにフィットしたブランドとして成長したといいます。
イトーヨーカ堂社には、中国アパレル大手の出店希望が殺到しているといいます。底力のある中国の、キラリと光る原石を日本の生活者に提案することも、話題性、商品ともに、お客さんを呼び、楽しませるいい改革になるのではないか、と思いました。
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