10年目の団塊ジュニアマーケット
10月8日の繊研新聞、ローリーズファームやグローバルワークといったSC業態で快進撃を続ける専門店チェーンのポイントの記事から。
同社は、同世代の企画開発担当者による、がんばりすぎない、ありのままの自分のライフスタイルをそのままファッションに落とし込む、いわゆる「等身大MD」を武器にした業態開発で急進中の企業です(東証一部上場)。
この日の記事では、同社の今後の成長戦略のほかに、来春より始める新しい業態「アンダーカレント」について触れられていました。
この業態は、「団塊の世代と団塊ジュニアの中間の世代が満足できる商品が市場にない少ない」とSCを中心に、35歳以上の男女を対象にセレクトショップ並の感度の高い商品を、カジュアルチェーンとセレクトショップの中間の価格帯で提供しようというものです。
「35歳以上・・・」
ちょうど10年前、団塊ジュニア世代に対するマーケティングが話題になりました。
ご存知のように、当時、団塊の世代後、もっとも大きな人口を有する世代として、200万人以上が出生した1971年~74年生まれの人たちが25歳にさしかかったころです。以後、団塊ジュニア世代が消費の主導権を取るであろう、と各ファッション企業がこぞって、この世代をターゲットにしたブランド、マーチャンダイジング、広告宣伝を展開したものです。無印良品、コムサイズム・・・
あれから10年、団塊ジュニア世代が35歳にさしかかろうとしている今、ライフスタイルの変わったこの世代を対象にした「35歳以上に向けた」業態開発ブームがまた再燃しそうな気がします。
余談ですが、1971年~74年生まれは「ニセ団塊ジュニア」らしいですね。>>>関連記事
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Comments
団塊の世代と団塊ジュニアの中間の世代が満足できる商品がなんなのか?すごく興味があります。
Posted by: mag111 | March 06, 2008 05:58 PM
mag111さん
コメントありがとうございます。
ちょうど私もその世代なので、とても興味をもってマーケットを見ています。
一言で言うのは難しいですが、よく、世代別マーケティングの基本は、それぞれの世代が20歳前後に受けたファッションの洗礼(刷り込み)がキーワードになると言われますね。
伊勢丹メンズ館からSCのファミリー対応カジュアルSPAまで最近はそんな品揃えが増えているように思います。
これからも楽しみにマーケットをウォッチしましょう。
よろしくお願いいたします。
Posted by: taka | March 08, 2008 08:40 AM