アルマーニエクスチェンジ(A/X)も参戦、世界のファストファッション競争
18日の日経MJの記事では、世界のファストファッションSPA(製造小売業)の双璧 スウェーデンのH&M(エッチアンドエム=ヘネス&モーリッツ)とスペインのZARA(インディテックス)のハイペースの出店(H&Mはアメリカを中心に年間百数十店舗、ZARAのインディテックスグループは世界に四百数十店舗の出店を予定しています。)に対し、ジョルジオ・アルマーニグループのヤングストリートカジュアルチェーン、アルマーニエクスチェンジ(A/X)が彼らを意識して、現在の95店舗から日本も視野に入れて、3年間で店舗を倍増させるとの報道が紹介されていました。
この報道は、11月4日には英文ニュースサイトに載っていたようですが、かつてブランドファッションブームの火付け役となったアルマーニにも火をつけるファストファッションSPAの動きから目が離せません。
アルマーニエクスチェンジ(A/X)は、ジョルジオアルマーニ、エンポリオアルマーニで成功を収めたアルマーニグループが、アルマーニジーンズを立ち上げた後に、1991年、当時、ファッション界に旋風を巻き起こしたGAPに対し、「GAPへのメッセージ」としてアルマーニジーンズを核にヤングストリートを捉えたブランドとして立ち上げられたSPAブランドと記憶しています。
その後、アルマーニグループの経営危機を救ったといわれる、シンガポールのファッション&ホテル王の大富豪、Ong夫妻に、1994年ライセンス供与(南北アメリカ大陸と日本以外のアジアでの生産および販売の権利を渡す)する形で、アメリカを中心に約10年間で95店舗まで成長しました。A/Xはアメリカでの定点観測店舗の一つでもあります。
アルマーニ氏が自ら「ファストファッション」と位置づけてはおりますが、商品価格帯は50ドル~100ドルとH&MやZARAよりは少々高く、バナリパやカルバンクラインあたりとの比較が適切かとおもっていましたが、ファストファッション巨頭へのライバル心を感じます。
今回、拡大にあたり、やはりOng夫妻との25%:75%の出資比率で合弁会社を設立していますが、契約には、アルマーニ側が将来、50%まで比率を上げる内容が盛り込まれており、業界では「足を向けては寝られない」恩義のある相手との噂ですが、権利奪回をもくろんでいる模様でもあります。
アルマーニエクスチェンジ(A/X)も実質上、日本進出表明をしたことで、ますます、日本のファッションマーケットは面白くなりますね。
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