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November 07, 2005

IKEA(イケア)が日本のホームファッション業界を変える?

本日の日経MJの1面は、いよいよ2006年4月に船橋ザウス跡に出店の決まった、世界最大のホームファッションSPA、スウェーデンのIKEA(イケア)の特集でした。

以前もこのブログで取り上げましたが、80年代、アクタスをパートナーにして失敗した苦い経験を活かしての独資での再チャレンジとなり、非常に楽しみです。

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インテリアやキッチンウエアが好きなもので、仕事でアメリカ、台湾、香港に行った際には時間を見つけてはIKEAに立ち寄って、お土産に買って帰っては喜ばれたものです。いろいろな商品の原産国を見ては、へぇ、いろんな国で作っているんだ、刃物は日本から輸入しているんだ、などとぶつぶついいながら、私をお店にいながらにして世界旅行をしている気分にさせてくれたものです。(GAPを初めてアメリカで見たときにも同じことを思いましたっけ) 

あるとき、大学時代の集まりで、そんな話をしていたら、「(人口たった800万人の)スウェーデン企業がビジネスを発想するとき、それは常にグローバルビジネスなんだ」 私が学生時代にお世話になったグローバリズムを専門とする国際経済の教授はそう、教えてくれました。

世界で調達して世界に売る。アメリカや日本のように豊かなマーケットを持たない、小国は、生まれながらにしてグローバルビジネス発想を体得し、来るべく国際化時代の先端を行っていたのでしょう。ファッション流通で言えば、IKEAやH&Mにその発想を見ることができます。

記事では、IKEAダルビッグCEOは「日本の消費者のサービスや品質への要求レベルは承知」、としながらも、「(日本のマーケットにおいて)家具は鎖国されていた。日本の競合他社の家具は品質にくらべ高い」と言い切っています。また、それを迎え撃つ最右翼郊外型ホームファッションSPA「ニトリ」の似鳥社長は、「影響は避けられない」が、「若者に受けても組み立て家具は50才以上の層に受け入れられるか?」と言います。 IKEAはもちろん「組み立てサービス」など、日本のマーケット、消費者に合わせた手を打ってきます。

確かに、日本のホームファッションはまだ未開のマーケット。都心部ではバルスのフランフラン、郊外ではニトリやアイリス大山のシンプルスタイルといい意味で競争をし、マーケットを豊かにしてくれれば、と思っています。

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Comments

TBありがとうございました。
イケア、開店したら、どんなところか一度行ってみたいと思います。既存のHCの概念とはまるっきり違うんでしょうね。逆に、なぜ、前回は進出に失敗したのか。そっちも興味があります。

Posted by: dunkel | November 08, 2005 07:41 AM

「アイケア」とアメリカ人は発音しているようですが、日本名は「イケア」なのですか?

Posted by: kyo | November 08, 2005 05:39 PM

kyoさん

コメントありがとうございます。

そうそう、アメリカでは「アイケア」ですよね。

日本は「イケア」です。アジアの人とかヨーロッパの人たち(スウェーデンの人も)も「イケア」って言ってたと記憶してますが。

これからもよろしくお願いいたします。

Posted by: taka | November 09, 2005 02:56 AM

グローバルビジネスについて触れていたのでここで質問です。

昔から思うのですが、日本のファッション/アパレル業界も海外「生産」だけでなく海外「販売」するグローバル化をもっと推進できないものでしょうか?
(国内生産の輸出に限らず、海外生産の現地販売、第三国輸出も含めます)

現在、ユニクロの海外店舗(ロンドンは撤退?)やオンワード樫山の海外販売等の事例は見受けられますが、自動車産業のような海外の売り上げ比率の高い「グローバルファッション企業」が日本には少ないような気がします。

どうしたら、もっと海外マーケットに打って出るグローバル化できるか海外経験豊かなtakaさんのお考えを聞きたいと思います。

Posted by: 桑田 | November 10, 2005 06:01 PM

桑田様

いつもするどいコメント恐縮です。

おそらく今までは、
・ファッションは欧米から買うものと思っていた(物まねしているコンプレックスもありか?)
・わざわざ海外に売るより世界で2番目に大きい日本のマーケットにまだ吸収力があった(これが一番の理由だと思います)
・欧米のクオタ(原産国別輸入制限枠)の問題。日本製は問題ないが、中国製は簡単に欧米に入れられなかった。
・代金回収問題(日本企業の支払のお行儀のよさは世界一いいですよ)
などどうしても内向的になる要因がいろいろあったのだと思います。

しかしながら、今や、エビスジーンズは、イギリスでは誰もが認めるジーンズダントツ人気NO.1、ですし、ベイジングエイプもロンドンでは物まねブランドが多々出回っているくらいものすごい人気です。
また、以前エントリーでも書きましたが、マルキューブランドも海外のリテーラーのバイヤーが注目しています。

デニムブランドや東京ストリートファッションは十分勝算ありです。

また、知人がいますが45RPMというデニムを中心に素材や日本の素朴さにこだわったブランドもニューヨークに2号店をだして、成功していると聞きます。

日本のブランドに対する需要は十分でてきたと思います。欧米のトレードショーにブースを出し、日系現地企業を代理店にして、販売をしている帽子屋override999さん、サーフブランド波乗達人さんなどの企業も現れました。徐々にではありますが、増えています。

しかしながら、どこかが音頭をとって、パリやミラノやロンドンやニューヨークでTOKYOファッションウィークをやってもらって、一気に爆発させてもらいたいですね。今がグッドタイミングだと思います。
ガールズウォーカーでおなじみのゼイヴェルの社長が目論んでいるようですよ。

Posted by: taka | November 10, 2005 08:44 PM

takaさん、非常に分かりやすいコメントご教授ありがとうございました。
参考にさせて頂きます。

老婆心ながら「made in japan」と海外販売の「橋渡し」の業務も今後進められるのも宜しいかと思います。

日本の製造工場の「匠の技」は魅力がありながら苦しんでいる中小零細工場もあります。
この辺とうまくタイアップするのもtakaさんに課されている使命かもしれません。余計な事でした...........(笑い)

Posted by: 桑田 | November 11, 2005 08:23 PM

桑田様

また、プレッシャーかけますねえ(汗)

Posted by: taka | November 13, 2005 05:19 PM

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