渋谷109が果たすブランドインキュベーション
~109ステージ
10月31日付け日経MJ記事より
以前もこのブログでご紹介しましたが、渋谷109(マルキュー)が昨年5月に7階の飲食フロアーを改装し、明日のファッションブランドを育てようと、始めたブランド・インキュベーション(孵化)プロジェクト、
「109ステージ」(関連記事)。
審査で選ばれた会社または個人に対し、10坪のスペースを1年間、売上歩合14%、内装費はマルキューもちという好条件で賃貸し、1年間で成果を出したら継続をさせるというものです。
1期生の中で、唯一営業継続を勝ち取ったブランド、「ギルフィー」に加え、今年の9月からは、2期生として、「ゴールズインフィニティ」と「ヴォルチカ」の2ブランドがOPENしています。
ギルフィーもそうですが、2期生の2ブランドも、もともとは、ブランドアパレルやショップオリジナル商品の生産をアウトソーシングで請け負う、東京のOEM(Original Equipment Manufacturing)生産メーカーさんです。
アパレルや雑貨のOEMメーカーさんは、私の周りにも、少なからずいらっしゃいますが、彼らは、みなさんがご存知の有名ショップやブランドのために、2人3脚で、デザインも一緒に考えながら、フットワークよく、日本と中国、韓国を行き来し、寝食も惜しんで短期間で売れ筋を作ってくる業界の縁の下の力持ちです。
SPA(製造小売業)というと、アパレルが直営店を始めたり、小売チェーンがPBを作ったり、いろいろな形態があります。しかし、ブランドとの取り組みでノウハウを蓄積し、売れ筋のQR(クイックレスポンス)を身上とするOEMメーカーがSPAを始めることが、一番短期成功確率が高いのではないか、と思っています。
そんな理由で、今後、渋谷109のような「場」の提供と、ファンドのファイナンス機能、経営支援機能が加わって、さらに有機的なSPAインキュベータープロジェクトが業界に広がることを夢見ています。
先日紹介した元ユニクロ幹部の共同ファンド、リヴァンプさんには、再生だけでなく、ぜひ、そんなインキュベーターにもなって欲しいですね。
ご興味、共感いただきましたら、今日もクリックで応援よろしくお願いします。
>>>人気blogランキング に参加しています。
| Permalink | 0
Comments