ユニクロのアメリカ進出、その第一歩は・・・
SOHOの実験店を経て9月にニュージャージーに3店舗を出店して、アメリカ進出を果たしたユニクロがどんな状況・評判なのかちょっと気になって、ネットで関連サイトを少し探して見ました。
11・16付NEWSWEEK(米国版)のコラムやアメリカ在住の方のブログのいくつかによると、どうやら、ユニクロは、日本では第三世代SPAを目指していますが、無地のカシミア、ジーンズ、フリースとベーシックに徹しているアメリカでは、実際に店を見たわけではありませんが、ひと昔前のGAPあるいはエディーバウアー、いうなれば「〇.五世代SPA」くらいの試みをしているような印象を受けました。
記事によると、新聞チラシを折り込んで、あえてモデルを使わずに商品集合写真で勝負、堂前CEOいわく 「スタイルではなく、着る人の個性が活かせるように、他のブランドとも愛称のよいパーツとしての商品を売っている」というベーシックへのフォーカス戦略です。2000年前後の日本のユニクロブームのころの柳井社長の言葉を思い出します。
価格はGAPと同じか、少し安いくらい、消費者からは思ったより品質がよい、という評判もあるようですが(イギリスに進出した時に読んだ記事ではイギリス人もそんなこと言ってたのを思い出しました)、GAPとの違いがわからない、という声も。
業界のアナリストからは、「日本のGAP」は、ベーシックに偏り過ぎて以前に苦戦を強いられた本家のGAPと同じ轍を踏むのか、H&MやZARAのようなヨーロッパファストファッションSPAがアメリカマーケットを席巻きしているというのに、ベーシックだけでは成功は難しいのでは、と手厳しい意見が多いようですね。
アメリカで、世界の四大SPA相手にあえてベーシック戦法を取ったユニクロの今後はいかに?
こんな話をしていると、ユニクロよりも先にアジアでベーシックウエアSPAとして大成功している香港のジョルダーノを思い出します。 香港で見た時は、新鮮で魅力を感じましたが、日本に進出して来た時、ちょっとがっかりしたのを・・・。人は、「舶来もの」には何か新しいものを求めるものではないか、と。
まだスタートしたばかりです。もっとも競争の激しいマーケットで試行錯誤をしながら、一皮むけるユニクロを楽しみにしています。
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