本日の繊研新聞にあったイギリス出身のコレクションデザイナー、ステラ・マッカートニーのインタビュー記事から印象的だった部分を引用します。
「いつも、自分の気持ちに対して素直にデザインしようと心がけているんです。デザイナーってシリアスになり過ぎてると思う。私は最初から、実用的で、自分が着たい服を作ってきました。世の中にあるつまらないベーシックウエアに、楽しさと少しの個性をつめてきた・・・」
彼女は、女性デザイナーの作るリアルクローズのリーダー的存在と位置づけられ、従来のアート的なデザインや華やかしさ重視のコレクションデザイナーとは違って、より現実的な服にこだわり、スポーツブランドのアディダスやファストファッションのH&Mとのコラボなどユニークな取り組みでも有名です。
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一方、同じく、本日の繊研新聞に、SCを舞台に、ローリーズファームやグローバルワークといったカジュアルウエアSPA(製造小売業)で快進撃を続ける 東証一部上場企業、ポイントの3ヵ年計画についての記事がありました。
同社は、主力業態 ローリーズファームでの成功手法を、ファミリー(グローバルワーク)やアダルト(アンダーカレント)といった違った客層をターゲットにした業態へ移植させることによって成功ロジックを組んで、現在の約500億円の売上高を09年2月期に760億円を目指すとのことです。
その成功手法とは、主に
1.「等身大MD(ターゲット顧客と同じライフスタイルを送る企画担当者による品揃え提案)」
2. 商社とがっぷり組んだ機動的な二人三脚OEM海外生産
3. そして、店舗と企画担当者の密なコミュニケーションへの努力をささえる企業文化
と思われます。
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この二つの記事を、興味深く、そして、同じキーワードと確信をもって読んでおりました。「リアルクローズ」も「等身大MD」も同じ意味で、現代の成功必須条件であると。
いかに、顧客に近いところで同じ目線で考え、スピードと柔軟性をもって商品を提供するか・・・
それは、日ごろ、このブログで紹介をしている企業の共通点であります。
多分、ネクタイをしている中年男性がメーカーの男性営業マンを相手に机上でバイイングをしているGMSやチェーンストアには見えてこない・・・ことが勝負を決する時代へ
「リアルクローズの時代」 これこそ、生活者最適に動く現代ファッションマーケットにふさわしい言葉ではないかと思います。
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