ホワイトバンドとファッション業界
スポーツ紙などによると、12月3日、4日の2日間、GLAYの8ヶ月ぶりのライブとしても注目を集めた貧困問題を考える啓蒙イベント、「ホワイトバンドフェスティバル」がさいたまスーパーアリーナで開催され1万5千人の観衆を集めたとのことです(大方GLAYファンだったようです)。
日本のホワイトバンドは、その収益が、実は、貧困への募金そのものに回るではなく、国民の貧困問題への意識を高めるための団体の活動資金づくりが目的であることで、一時物議をかもしだしましたが、それにしても、7月から販売を開始し、単品で、400万本以上を売り上げたということですから(店頭売上12億円以上)2005年下半期、もっとも話題性のあったファッションアイテムの一つといっても過言ではないでしょう。
11月30日付繊研新聞に非営利活動法人の方が、ホワイトバンドの功績についてコラムを書いていらっしゃいました。 抜粋しますと、
・ 暗く、生真面目なイメージの社会貢献を、有名スポーツ選手やミュージシャンがモデルとして協力して、ファッション性を焼き付けたこと
・ 小売流通業の販路を使って一般に、気軽に普及できたこと
生活者も企業も、構えすぎない、無理をしない新しい社会貢献のひとつの表現方法として評価していたものです。
なるほど、成功の要因は、構えすぎない、無理をしない社会貢献の表現・・・
そんな、ファッションの十八番的アプローチ、話題性で成功したファッションアイテムを、主に書店、CDショップ、コンビニなどではよく見かけましたが、ファッション業界の店頭では、あまり見かけなかったのが、ちょっと不思議でした(フランフランあたりでは見かけましたか)。
ちょっと業界内で、聞いてみると、みんながしているから没個性、ファッションとしては取り扱わない、という意見があったり、逆に、ホワイトバンドが流行っているからという理由で、そのものではなく、別のロゴを入れたり、オリジナルカラーで類似商品を販売していたり・・・(ちなみに、カラーには、緑-環境保護、黄-がん患者支援、赤-エイズ問題など意味があるようですが、販売しているところは、あまり意識していないようです。)
考えていたら、ファッションアイテムなのに、ファッション業界が一番遠いところにいるような気がしました。まぁ、あんまりかんがえすぎてもしょうがないのですが・・・
ご興味、共感いただきましたら、今日もクリックで応援よろしくお願いします。
>>>人気blogランキング に参加しています。
| Permalink | 0
Comments