ZARA(ザラ)ジャパン スペイン本社100%出資へ
本日の繊研新聞によると、世界4大SPAのひとつ、ZARA(ザラ)を展開するスペイン インディテックスグループは、今月内にザラジャパンへの出資比率を現行の85%から100%に引き上げ完全子会社化するとのことです。
ザラジャパンは、97年に日本のビギグループ51%、インティデックス49%で設立されましたが、03年インティデックス85%に引き上げたのに続き、05年100%となります。
これにともない、現状、ビギ出身の城尾社長より本社のベルバラ氏が新社長に就任するとのこと。マーケティングディレクターの門田氏が副社長に昇格する模様です。
現状、日本で大都市を中心に16店舗を展開するZARA(ザラ)の今後の出店政策などは、明らかにしていませんが、より、スペインの世界戦略の中に日本のマーケットも組み込まれてゆくと思われます。
ZARA(ザラ)は、以前からこのブログでそのオペレーションの先進性をご紹介してきた、世界のファッションSPA(製造小売業)のベストプラクティス企業です。
短サイクルMD、QR生産、スペインの本社から、全世界の店舗にFEDEXと組んで、週2回の商品デリバリーを行っている姿はすばらしいものがありますが、こと日本マーケットに関しては、まだ攻めあぐねているような気がします。ご存知のように、同社は、世界共通規格で企画生産している関係で、日本人にとっては、モデル体型の女性や、スポーツマン体型の男性(手が長く胸囲のある私的にはOKなのですが)には、フィットしますが、さらにマーケットを拡大するためには、GAPやバナリパにような日本仕様の検討が必要であると思われいます。最初は、着る人を選んで、スノッブに売っても、高い家賃を吸収するために、裾野を広げ実利をとる段階にも入ってゆくと思いますので。
日本企業との協業は一長一短あると思いますが、今回の完全子会社化、スペイン人の社長就任で、日本の顧客との距離は作らないように願いたいところです。
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