イオンが都市部戦略に小型スーパー出店へ
1月7日の日経新聞によると、イオンは、この夏から都市部向けの50坪クラスの直営小型スーパー「まいばすけっと」の多店舗化に乗り出すとのことです。同社は、昨年末に横浜保土ヶ谷の住宅街に実験店を開いたばかり。
これは、人口の都心回帰、高齢化、「まちづくり三法改正」を受けて、イオンが「次の手」として打つ一手。既存の24時間食品コンビニのSHOP99、ローソンストア100、先にダイエーがスタートした新業態「フーディアム」などに対抗して、この領域は、ますます競争が激化しそうな様相です。
イオンは、ご存知の通り、チェーンストア理論よろしく、長年売上効率よりも、「売り場面積拡大」に命を燃やしてきましたが、まちづくり三法改正で、郊外箱型SCや次の一手となるはずだったオープンモールも封じ手とされてしまうと、今後は、大型店規制の引っかからないNSC(小商圏型モールSC)や手薄だった都心部への対策に迫られます。JR東日本との業務提携もどんな形になるのか楽しみです。
同立地の食品コンビニでは、当初SHOP99が独走していましたが、ライバルが次ぎ次ぎに登場し、すでに同社の既存店も伸び悩みの状況。であれば、食品もいいですが、イオンには、是非、非食品、特にファッション関連で都市部を豊かにして欲しいと思います。
以前からもこのブログで話題にして来ましたが、いわゆる徒歩客向け都心型ファッション店舗開発は意外と「穴」といわれています。
高感度な生活者が生活習慣として、コンビ二やドラッグ買い物をしながら、商品のクオリティアップを牽引しており、ヘルス&ビューティ、服飾雑貨、デイリーカジュアルウエア、生活雑貨などでは、必ずしも、わざわざハレの場、つまり百貨店やファッションビルに行かずとも、商店街立地にその買い場としての下地はできていると思います。
イオングループ内でも、すでに商店街立地に出店している、クレアーズがあります。ワールドのIT’S DEMO(イッツデモ)は、そういった立地も意識した業態でしょう。以前ブログでご紹介した激安ティーンズカジュアルjam☆pixy(ジャムピクシー)も元気です。トリンプのAMO’S STYLEもいけるでしょう。
都心商店街立地のファッションによる更なる活性化に期待したいと思います。
クレアーズ ホームページ
IT’DEMO ホームページ
jam☆pixy ホームページ
AMO’S STYLE ホームページ
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Comments
TB返し&コメントありがとうございました。とても読みやすく、共感できるblogですね。全記事読んでしまいました。
みんなして食品スーパー業態で都市部を目指されると、家賃が高騰して既存企業は出店できなくなり、出した企業も採算が合わなくなりそうで、スーパー業界も先行き不安です…。
おっしゃるように、イオンさんには衣料も(で!?)頑張って欲しいものです。
Posted by: nappara | January 10, 2006 01:04 AM