動き出した「まちづくり三法改正」対策
年末に「まちづくり三法」の改正案については、このブログでもエントリーしましたが、
関連エントリー まちづくり三法改正で変わる商圏勢力図
早速、07年以降の立地対策に関連して、いくつかの新しい動きが出てきました。
まず、1月4日付日経新聞によると、イトーヨーカ堂は、不採算店舗の閉鎖計画を見直し、閉鎖を決定していた30店舗中、10店舗程度について閉鎖の見直し、つまり改装や、百貨店との提携によるノウハウを活用し、品揃え活性化などの新たな手段による再生を模索したり、食品中心のスーパーへの業態転換を検討すると発表しています。
また、本日の日経新聞によると、日本ショッピングセンター協会は、07年以降、再び注目されるであろう全国の中心市街地不振SCに対して、その改装、テナント入れ替えなど活性化に協会自らが立ち上がり、コンサル会社と組んで指導、再生に本腰を入れると発表しています。
一方、しまむらの藤原会長は、本日の繊研新聞インタビュー記事で無理に再生をするならむしろ、新しいものを作ってしまった方が、よい、といった主旨のドライながらも、いつも通りの生活者の自然な気持ちに逆らわないコメントをされているのが印象的でした。
確かに、一度、生活者に見捨てられ、心のリストから消えてしまった買い場が、前の印象を引きずって「変わりました」、と言われるより、「全く新しいものが出来ました」、という方が、投資リスクは高いかもしれませんが、生活者にとっては新鮮であることは否めません。
いずれにしても、「まちづくり三法改正」によって狭められるであろう出店余地のパイを巡って、各企業の次の戦略が問われる時を迎えています。
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Comments
遅くなりましたが、takaさん、あけましておめでとうございます。
昨年は途中から彗星のごとくデビューして新入にも関わらずストレートなコメントをしてきましたが、今年も「一層」よろしくお願いします。
以前より頭の中に引っ掛かっていたのですが、リクルート社発行のアントレと言う発刊物にtakaさんが掲載されていたような覚えがあります。
何故記憶にあるかというとサマサタJPの社長もそうですが、同世代の人の記事は気になってしまうからです。間違いだったら御免なさい。
2006年を迎えるにあたり、新鮮な気持ちで仕事初めを迎えた次第ですが、早速仕事上では難問の数々でスタートです。
takaさんより指摘されました「ファッションアパレル業界」ならぬ「オールド繊維業界」にドップリ浸かっている当方です。
年始の挨拶の際に、何とか周辺の関係者(製造工場や加工場、原料メーカー)に「消費者、生活者視点」の「布教活動」を始めたのですが、「布教」ならぬ「不況」の話題に終始してしまった次第です。
まあ「千里の道も一歩から」の諺が示す通り「地道な活動」と「日々の努力」しかないと言う結論に至った今年の念頭所感です。
Posted by: 桑田 | January 08, 2006 07:15 PM
桑田様
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
>リクルート社発行のアントレと言う発刊物にtakaさんが掲載
>されていたような覚えがあります。
アントレの件、よく見つけられましたね。昨年の2-3月頃だったと思いますが、IC協会の選抜選手として取材され、全身写真入りで載ってしまいました。
>何故記憶にあるかというとサマサタJPの社長もそうですが、
>同世代の人の記事は気になってしまうからです。
昭和40年生まれ、サマンサJPの寺田社長、PJの野口社
長も同い年ですね。
>まあ「千里の道も一歩から」の諺が示す通り「地道な活動」
>と「日々の努力」しかないと言う結論に至った今年の念頭所
>感です。
おっしゃるとおり、何事も「千里の道も一歩から」だと思います。そして、すべてが生活者につながっていることですから、きっといつかは叶う時がくると思います。そんな信念を持ち続けることが大事なのだと思っています。
今年もお互いがんばりましょう。
Posted by: taka | January 09, 2006 12:39 AM