2月3日の日経MJ一面に、エキュート品川、エチカ表参道といった東京の「駅ナカ」に出店したテナントが、
通りがかり、不特定な流動客が中心ではあるが、爆発的な集客力
といった環境の中で、OPEN早々見出したさまざまな創意工夫、効果、気づきについての記事が載っておりました。
10月OPENの品川にしても、12月OPENの表参道にしても、私の行動範囲内。ものすごい客数、活気、移動中時間に余裕のあるときは、お店の演出や楽しそうにお買物するお客さんの動向を楽しみに、ワクワクしながら覗かせて頂いております。
記事のデータによると、
◆エキュート品川
乗降客 約110万人/日 店舗面積1600㎡ 店舗数 46 買上客数18,000人/日
◆エチカ表参道
乗降客 約30万人/日 店舗面積1300㎡ 店舗数 26 買上客数10,000人/日
ともに客単価は1000円程度、食品、飲食中心のようですが、さすが客数は銀座や日本橋の百貨店を上回ります。
表参道で、パリのマルシェ風のフードコートを演出したクリエイト・レストランツの「マルシェ・ドゥ・メトロ」は、狭いスペースの中で、上手に動線(お客さんの流れ)コントロールを行い、混雑時でも不快にさせないお客さんの流し方を実践しています。
品川で、同社のZOFFのワンランク上のメガネを展開するインターメスティックの「コンソメ」は、「品川で売れた商品は客を衝動買いさせる力がある」と、同社が新しいトレンドや商品を拡大販売する際の実験場としての実感を得ています。
表参道で、1000円カット、QBハウスを展開するキュービーネットの新業態「キャトルボーテ」は、20分2000円でお出かけ前に少し髪を整えたいという女性の需要にフォーカスしていますが、狙いはどんぴしゃ、「人の多さに惑わされず、思い切って客層を絞り込んだ」戦略が功を奏しています。
記事にはありませんでしたが、私が、なるほど、これはうまいな、と思っているお店があります。品川、表参道の両方に出店しているスーパープランニングのトートバッグ専門店「babyroo ベビールー」です。
babyroo ベビールー ホームページ
同社は、低価格帯のファッション雑貨のOEM生産やノンブランドオリジナル生産でそこそこ有名なメーカーさんですが、ここで扱うオリジナルのミニトート(主にOLのランチバッグ対応)は3150円中心とちょっと高め。
何が、なるほどか、というと、単一アイテムによるスペースの有効活用販売です。 壁面にサイズは同じバラエティ豊かなトートバッグが、数十種類、整然とピンがけしてあるだけですが、お客さんから見ると、あたかも小ギャラリーの作品を見るようにお買物を楽しむことができます。
売り手から見ると省スペース、管理がしやすい、お客さんも見ていて楽しい。
壁とレジがあれば成り立つ販売スタイルで、聞くところによると、百貨店やSCの催事などにも人気だそうです。
最高の集客力の中で、お客さんの利便性と企業のチャレンジが実現する場所、「駅ナカ」はますますエキサイティングになりそうです。
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