ファストリはコントワー・デ・コトニエをどう活かせるか
昨日、今日と各メディアは17日、銀座に1号店をオープンしたファーストリテイリング(ユニクロ)の子会社、フランスのコントワデコトニエについて報道しました。コトニエがどんなブランドかはホームページに譲るとして、日本では3~5年で100店舗、年商100億を目指すということです。
グループ売上1兆円を目指すファストリからすれば1%に過ぎないコトニエをグループとしてどう活かすかが注目です(世界戦略では2010年に500店舗500億円弱の目標)。
以前、柳井さんが記者会見でおっしゃっていたように、フランス始め、ヨーロッパEU圏進出の足掛りになることもありますが、アメリカのセオリー同様、百貨店でも通用するハイファッションのトレンド売れ筋情報をいかに体系づけてユニクロを始めとする得意のマスファッションにトレードオフして行くかがポイントではないか、と見ています。
その昔、柳井さんもお手本にしたと言われる世界第2位の売上を誇り、ビクトリアズシークレットを有し、アバクロを育てた巨大SPAグループの「リミテッドブランズ」がアメリカNYの高級ファッションリーダーストア、ヘンリーベンデルを買収し、ハイファッションの売れ筋商品の要素を上手にLimited(リミテッド)のベーシック商品のディテールに落とし込んで人気を博し、急成長、その後、GAPに抜かれるまでは、世界最大の名を欲しいままにしたことを、頭の中に描いているはずです。
業界の方ならご存知のように、ハイファッションのブランドでも、シーズンの売れ筋商品Sランク、Aランク品というものは、もっぱらトレンドの要素を持ったベーシック商品であるということを。
ユニクロやそれに続くファストリの2番目の柱がこれからファッションを切り口に、ZARAやまだ見ぬ強豪H&Mらと競争し成長する時に取り組まなければならないことは、ズバリそういうことだろうな、と思います。今やリッキー佐々木さんや勝田さんが参画しているからこそ、出来るだろう、いや、やらなきゃ「宝のもちぐされ」というところでしょうかね。
蛇足ですがミレニアムグループを傘下に入れたセブン&アイもしかりだと思います。
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