ファッション業界でサイズ対応が始まる
8日の日経MJに丸井がサイズの大きい女性向けの自主編集売場 「マルイモデル」 を展開するとの記事がありました。一般アパレルで13号~23号、ジーンズは32インチ~40インチ、靴は24.5~26センチを品揃えし、店内はセレクトショップのように高級感があり、センスのよい内装、VMDを施すとのことです。
よくアパレル業界や靴業界の方々と、日本人の体型の変化に対応して、いわゆる大きいサイズの展開をしないのですか?という話をするのですが、「あぁ、やってるよ」、「でもあんまり売れないんだよね」、という言葉が返ってくるものです。
先日、長年大きいサイズに特化している、という服と靴のお店それぞれを見る機会がありました。大きいサイズの服屋では、ホンジャマカの石塚さんが着ていそうなメインVMDがヤケに印象的でした。
大きいサイズの靴店については、確かにサイズバリエーションは見事なものでありましたが、たぶんこの店は10年前もこんな感じだったでしょうし、おそらく5年後に来ても同じ品揃えなんだろうな、と思いながら店を見ていたものです。
卑弥呼がQUEENS卑弥呼という大きいサイズの婦人靴の業態をスタートしたことは、以前このブログでも取り上げましたが、先日読んだ、ユナイテッドアローズの中長期成長戦略の記事。主業態のUAから若い層をターゲットにした新業態「BYユナイテッドアローズ」を分離させることによって、もともとのUA業態は、その「らしさ」を追求する、そして、「大人」に幅広く対応するため、サイズにも対応をしたい、という一文がありました。
ポイントが、ローリーズファームやグローバルワークの年代を卒業した生活者向けにそれぞれアパートバイローリーズ、アンダーカレントというブランドを立ち上げますが、これらの新業態についての記事の中にも、同社が得意とする高感度で、買いやすい中間価格帯を狙いますが、「年代に合わせたサイズ対応」のキーワードをしっかりを読み取ることが出来ます。
業界は、正直、これまで、効率重視によって、モデルばりにスタイルがよくなってきている日本人女性やスポーツマン体型のナイスガイが増えているのに、また、歳をとって、少し体型が変わっても素敵でいたい人が多くなっているにもかかわらず、対応が遅れていたり、配慮が足りなかったと思います。
今年は、ZARAなどの外資SPA企業の刺激も手伝って、ようやく業界が生活者のサイズ&感性のニーズ・ウォンツに目を向けて動き始めたな、という気がしています。
そう、センスのいい「大きいサイズ」=「モデルサイズ」という表現が実に生活者の心をくすぐりますよね。
関連エントリー-業界はサイズの需要に対応しているか?
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Comments
はじめまして!
初めてブログを拝見しましたが、とても勉強になりますね!
私も、ファッションを題材としたホームページとブログを作っているんですが、
やっぱり専門的なことはまだまだ未熟です(^_^;
色々と参考にさせていただきます☆
それではまたおじゃましますね♪
Posted by: たけ | March 10, 2006 11:26 PM
たけさん
コメントありがとうございました。
こちらこそよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | March 11, 2006 10:03 PM
個人的には、小さいサイズにももっと対応して欲しいと思いますね!
小さい=カワイイ系、甘い系の商品が好き・・・という先入観もやめてほしい。
最近見つけたネットショップでは、特にボトムが小さいサイズから売り切れになってるんですよ。それだけ、店頭では手に入らない・・・ということだと思うんです。
確かにマーケット規模は小さい。でも、一度私のサイズだ!と思ったら絶対リピート買いしますからね。あとはテイストさえ合うブランドだったら、半永久顧客ですよ。
本当に不満です(鼻息荒!!)
Posted by: Canary | March 11, 2006 10:26 PM
Canaryさん
コメントありがとうございます。
メディアではモデルサイズの話が多いですが、
きっとPetitサイズ対応もすぐに始まりますよ。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | March 12, 2006 10:51 AM
こんばんは☆
返信ありがとうございます!
ちょうど今2ヶ月目で、アクセス数は
どうしたら上がるんだろうと悩んでいた
ところなので、かなり救われました♪
半年目指して頑張ります!
Posted by: たけ | March 12, 2006 06:44 PM