セオリーがプラダからヘルムートラングの商標権取得へ
18日の日経新聞、繊研新聞によると、セオリーを展開するリンクセオリーホールディングスは、3月末までに、ハイファッションで名高い「ヘルムート・ラング」の商標権をプラダから取得するとのこと。
ヘルムートラングは、ご存知の通り、オーストリア出身のデザイナーブランドで、「ミニマリズム(※注)の旗手」として80年代から90年代にかけてパリコレを中心に活躍し、世界のハイエンド百貨店・専門店売場に並んでおります(日本では伊勢丹新宿・西武渋谷など)。99年プラダが51%取得、04年に完全子会社化。その後、売上もピーク時の1/3に落ち込み、赤字でプラダグループの損益の足を引っ張っていたようで、ミニマリズム再燃?の追い風にも関わらず、05年春以降のパリコレには出ず、ラング氏ご本人も05年1月に退任していたようで、今回の買収は、リンクセオリーによるヘルムートラングブランドの再生ビジネスになる模様です。同社は、2007年春夏、NYで新生ヘルムートラングを再スタートする予定とのことです。
※注 ミニマリズムとはあまり装飾をせず、デザインはシンプルながら、素材感やカットやシルエットで感性を伝えるスタイル、といったらよいでしょうか。HLの場合、素材も合繊や機能素材もよく使っていたと記憶していますが。
これからリンクセオリーがヘルムートラングをどう再生させるかの考察は、両国さくらさんのファッション・イン・ファッションで詳しくかつ興味深い展開がされているので、どうぞそちらもご覧ください。
私も、ヘルムート・ラングは、こなし方によって、普及性、シナジー効果は十分にあると見ており、今回の買収は、セオリーにとっても、ユニクログループにとっても面白いチャレンジ、いい買物になると期待しています。
ファストリの潤沢な資金を背景に、リッキー佐々木さん(リンクセオリーの社長)という世界のファッション戦略の通訳者をパートナーにした柳井会長のところへは、これからも面白い話が持ち込まれることになると思いますが今後も楽しみにしています。(ある日本人ブランドの権利奪回作戦もうまくいくといいですね。)
ところで、権利を譲渡する側のPRADA(プラダ)にも興味深い話題があります。よろしかったら、本日2つ目のエントリーもお読みください↓↓↓↓。
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