ハニーズが極めるデマンドチェーンマネージメント
昨日、6日の日経MJの1面全面および3面に急成長を続けるヤングレディースファッションSPAハニーズのオペレーションが特集されていました。
今回の記事の内容は、
・店頭場からの体系的な情報の吸いあげ
・生活者に近い全社員参加型MD
・効果的なストリート定点観測
・徹底して週間単位で手を打つ業務サイクル
・4週間QR生産
・大卒社員活用による早期店長育成
など、もともと同社は業界のベストプラクティスのひとつとして業界誌やビジネス誌でたびたび紹介されている内容ばかりで、決して目新しいものはありませんでしたが、同社の成長の理由が、業界外の方、これからファッション業界を志す方にもとてもわかりやすくまとめられていますので、次世代ファッションビジネスの事例として是非お読みになることをお勧めします。
同社の事例を読んでいると、いつも私がもっとも尊敬するファッションビジネスマンのひとり、リミテッドグループ創業者レス・ウェクスナー氏の言葉を思い出します。
「デザインの天才はいらない。必要なのは頑固で綿密で努力するリサーチャーであることだ」
そう、江尻社長率いるハニーズは、流行は作り出さないかもしれないけれど、もっとも生活者に素直に向かいあい、アカデミックにファッションビジネスを考え、可能な手は、ことごとく実践している様子が伺えるのです。
リミテッドが、ZARA(ザラ)が、H&M(エッチアンドエム)がハイスピードでマーケットに対応するために行なっている手段をことごとくベンチマークしているのか?あるいは正しい手法を普通に追求していくと結果的に誰もが行き着く方法なのかもしれません。レス・ウェクスナー氏はこうも言いました。
”Do the right things in the right way.That's it”
(生活者のために)正しいことを正しい方法で行えばよい。生活者を起点にデマンドチェーン発想で躍進するハニーズ社。 記事にもあるように、急激な出店がアキレス腱になっているかもしれませんが、従来のファッションビジネスとは違うことを、見せつけて乗り越えて行って欲しいと思います。
関連エントリー1 -ハニーズ東証一部に上場(05.05.02)
関連エントリー2 -ハニーズは日本のH&Mになれるか(05.07.14)
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