CLO(チーフラーニングオフィサー)というお仕事
3月31日の日経新聞に新生銀行が4月1日付けで人材育成の最高責任者「CLO(チーフラーニングオフィサー)を新設するとの記事があり、大変興味深く読ませて頂きました。
記事によると、同行のCLOは社長直属で経営戦略に即した人材育成を行う役目。人材面から自社の実力を分析し、人材の補強や新組織の立ち上げが必要と判断するれば、経営トップに助言を行う。従来の人事部から独立して人材育成や組織開発についての責任を負う、とのことです。
日本でもCEO、COO、CFO(最高財務責任者)あたりの役目、認知度は高まり、CIO(最高情報戦略責任者)も注目され始めていますが、CLO(最高人材育成責任者)は、アメリカでもGEやゴールドマンサックスなどで導入が始まっているところだそうで、これから大いに注目されそうな役職であると思います。
今年は、いくつかの大手企業の事業育成プロジェクトや幹部人材育成プログラムのご支援をさせていただいていますが、私の知りうる限り、業界限らず、ほとんどの企業で、次世代を担う幹部候補の人材育成がもっとも大きな課題であると痛感しています。現経営陣がふと、後ろを振り返った時に、活きがよく、頭角を現した30代がいるものの、現場主義の名の元に、ろくな教育を施していない。一方、20代後半から30代の優秀な社員が教育に飢えているのに、その機会もなく、これから将来どうしていったらいいのか悩んでいる・・・という場面や話によく出くわします。
いうまでもなく事業の成否は「人(ヒト)」にかかっていますし、その舞台(環境)を作るのが経営陣の最も重要な仕事であると思います。
あるクライアント企業の社長さんがおっしゃいました。「人間の可能性は青天井だ。特に、若い連中は、土俵と チャンスと勇気を与えることによって、爆発的な力を発揮する。」実際この企業では、若手、女性が活躍し、好業績を上げていらっしゃいます。
私も人(ヒト)の無限大の可能性を信じたいと思います。そして、従来の人事部長ではない、通りいっぺんの教育研修ではない、かけがえのない人材を実学に基づいて磨き、ナイスキャスティング、ナイスフォローアップで事業成功に導くCLO(最高人材育成責任者)こそが、明日の企業成功のキーパーソンになる時代が来る、と感じています。
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Comments
これは大変良い流れですよね♪
外から借りてくる、もらってくる経営では、カルチャー(文化)は育たない。現大企業でも、カルチャーのある企業はしっかりと活躍している。
教育訓練ではまだまだ開発が遅れている日本企業での取り組みに興味津々です!
Posted by: 福島章 | April 04, 2006 11:30 AM
これはこれは福島さん、こんばんわ
コメントありがとうございます。
そうですね。われわれの活躍の場も増えますね。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | April 05, 2006 03:05 AM