ファストリがキャビンを傘下に
本日の日経新聞、繊研新聞によると、ユニクロを展開するファーストリテーリングは、再建中の婦人服専門チェーンのキャビンの25.7%の株式を大和SMBCプリンシパル・インベストメンツから取得し、グループ傘下に収めることを発表したとのことです。
ご存知、キャビンは、80年代、90年代、鈴屋、鈴丹などとともに、日本全国の主要ファッションビルで多業態による幅広い客層の取り込みにより、全盛を極めました。
その後、急激な多業態化による拡大と高経費率体質から抜けきれず、フットワークの軽い新興SPA企業や、RIOやハニーズといった、ワンランク安いSPA企業に押されてしばらくの間赤字を計上していましたが、06年02月期決算では久々に黒字化したとのこと。一時期は、400店舗以上あったのでは、と思いますが、現在は、ザジ、アンラシーネ、e.a.p(イーエーピー)などの業態で全国190店舗ほどの展開で年商252億円。
今回の株取得により、ファストリは、キャビンのレディース商品&専門店ノウハウと日本全国のファッションビルの立地での販売情報を、キャビンは、ユニクロの生産背景や、今後期待の持たれる勝田さん率いる世界のファッションデザインソースを活用できるのかと思います。
以前もブログでコメントしましたが、ユニクロの今後の成長の本命はレディースだと思います。今回のキャビンの株取得は、キャビンが一時期よりも規模が小さくなったとは言え、活用次第で、ファストリ1兆円構想の大きなプラスになるのではないが、と見ています。
関連エントリー‐ユニクロ6000億円達成に必要なこと
皆様の応援が毎日の活力になります。
今日もこちらをクリックしていただければ幸いです。
>>>人気blogランキング に参加しています。
| Permalink | 0
Comments
takaさん★
おはようございます、IC協会会員、ストアオペレーションコンサルの上嶌です。
多分そうなると予測はしていたのですが、大変良く似た投稿になったのでトラックバックさせて頂きます。(笑)
よろしくお願いします
>今回の株取得により、ファストリは、キャビンのレディース商品&専門店ノウハウと日本全国のファッションビルの立地での販売情報を、キャビンは、ユニクロの生産背景や、今後期待の持たれる勝田さん率いる世界のファッションデザインソースを活用できるのかと思います。
知識の共有がどのように売場に発展されるのかが楽しみです。
そのときはまたブログに書きたいと思います
Posted by: 上嶌 | April 21, 2006 07:59 AM