無印良品、ポイントサービスでCCCと提携
4月8日の日経新聞によると、無印良品を展開する良品計画は、TSUTAYAを展開するカルチャーコンビニエンスクラブ(CCC)と提携し、TSUTAYAの会員が無印良品でお買い物をするとポイントが100円につき1ポイントが付与されるサービスを始めると発表しました。4月19日から神奈川県内の直営店で実験した上で来年1月から全店に広げる予定とのこと。
良品計画のMUJI CARDの会員は64万人に対して、TSUTAYAは、同社ホームページによると1900万人超(これは累計か、年会費有効期限内会員数かどうかは不明)。これにより、良品計画としては、これらのTSUTAYA会員を無印良品へ動員するメリットが得られます。
一方、CCC側は、異業種同盟結成により、業界を超えた発想で、顧客囲い込みを行うべく、100%出資の関連会社に集積される「横串」の顧客購買情報をマーケティング事業に利用することを目的にしており、今回、全国チェーンの新しい、特に女性に強い企業パートナーを獲得したことになります。
同社のポイントシステム Tポイントのホームページのポイントが貯まる加盟店を顧客の利便性の視点から整理してみますと
ソフトレンタル・・・ TSUTAYA
コンビニ・・・ ローソン
銀行・・・ 三菱東京UFJ
クレジットカード・・・ DC、 UC
紳士服・・・ 洋服の青山、ザ・スーツカンパニー
カジュアル生活雑貨・・・ カジュアルランドあおやま(旧キャラジャ)、無印良品(*)
飛行機・・・ ANA
ホテル・・・ 東急ホテルズ
アミューズメント・・・ ワーナーマイカルシネマズ、カラオケゆー坊
外食・・・ ガスト、白木屋、ピザハット
ガソリンスタンド・・・ ENEOS
カメラフォト関係・・・カメラのキタムラ、55ステーション
となります。こう見ると、今回の無印良品はそこそこ大きな前進になるかもしれませんね。
生活者として望むべくは、あと、本屋、大手CDチェーン、家電量販(むしろカメラ量販店がいいかも)、スーパーマーケット(GMS)、ヘルス&ビューティ系・・・購買頻度はそれほど高くないけれども、靴チェーン、めがねチェーンあたりでしょうか。
多くの企業が、ポイントカード(FSP)やケイタイメール配信を利用したCRMに効果を出せずに後退してゆく中、CCCのポイントに関するこれらの動きは、表に見えない、「裏の流通革命」として注目しています。そして、落としどころは、やっぱり、電子マネーの本命、JRのSUICAとの交換を実現して、ケイタイでの運用ということでしょうか。
今後の加盟店獲得に注目です。
関連エントリー-青山商事、CCCとポイントサービスで提携(05.12.16)
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