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April 09, 2006

ライフ・バイ・アースミュージック&エコロジーの保証書

 4月7日の繊研新聞、アースミュージック&エコロジーを展開するクロスカンパニーのプレミアムジーンズを核にしたスタイリングを提案するセレクトショップ、ライフ・バイ・アースミュージック&エコロジー(以下LIFE)が発行する「保証書」についての記事が興味深かったのでご紹介します。

 クロスカンパニーについては、以前もブログでご紹介しましたが、同社は、カフェ以外のショップのスタッフはすべて社員とし、ブランドコンセプト伝道と顧客満足のために、人を大切にし、従業員教育、従業員満足に力を入れていることで有名な会社で、基幹業態のアースミュージック&エコロジーは絶好調、2-3年以内にIPO(株式公開)も視野に入れた優良ファッションSPA企業のひとつです。

 LIFEは、昨年25-35歳のキャリア層の大人の女性をターゲットにスタートしたセレクトショップ業態で、TRUE RELIGION、ANTIK DENIM、SEVEN FOR ALL MANKINDなど30ものプレミアムデニムブランドにオリジナルのトップス&ボトムス、欧州の服飾雑貨などをスパイスとして組み合わせて、アースミュージック&エコロジーの実績から、好立地に展開しているものです。

LIFE BY EARTH MUSIC&ECOLOGY ホームページ 

 同社が発行している「保証書」とは、同業態主力のインポートジーンズに3ヶ月間の無料修理、交換、返品などの保証をしているもの(丈つめを行った場合は修理のみの対応とのこと)。
 昔から高額インポートカジュアル品を扱っていると、つきまとう問題として、品質問題があります。感度は高くても、厳しい日本の生活者から見ると、色落ちがしたり、縫製がよくなかったり、附属の取り付けが悪かったりすることは少なからずあるものです。特に、最近の後加工の激しいプレミアムジーンズでは、ボタン、リベット、ファスナーがダメージを受けているものがあるのは想像に難くありません。

 いまどき、不良品には、お店が万全な対応をするのは常識ですが、お客さん側は、結構遠慮をしてしまい、泣き寝入りをすることが少なくないと思います。不良品を売ったのは、店側のはずなのに、けちをつけられたと、店員の嫌がる顔も見たくないし、トラぶったりするのも厄介だと思ったりして。
 どんな有名ブランドだって、欠陥箇所が見つかった時、着用時にはなお更、それを選らんだ人は恥ずかしめを受け、その時点でその人にとっては、そのブランドもショップも「ファッション」でなくなると思うんですね。
そして、知らず知らずのうちに、そのお店から足が遠のく、知人にいやな体験談を話してしまう・・・お店が大事な顧客を失う瞬間のひとつかもしれません。

 また、顧客からクレームがあった時に、小売としての販売責任を棚に上げて、不良品はメーカーのせいにして「たらいまわし」にするショップも少なくない中、ショップとしての同社が、「責任」として、「ファッションブランド」として、「お客様とのお約束」としてこういった保証書を発行するところにも共感を感じます。そう、ファッション商品であれば、3ヶ月も着用すれば、その間に、基本的な欠陥は顕在化しますので、3ヶ月保証は決して短くはないと思いますね。

 顧客の立場に立ったら思いつくことが、自然に実践できる会社が伸びてゆく時代であって欲しい・・・同社のチャレンジを見ているとそう感じます。
 
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