イトーヨーカ堂のメイドインジャパンプロジェクト(MIJP47)
5月17日の日経MJに、イトーヨーカ堂が衣料品と住関連商品のプライベートブランドとして展開している「Made in Japan」を刷新して、「MIJP47(メイドインジャパンプロジェクト フォーティセブン)」を立ち上げたことに関する記事が掲載されています。47は都道府県を示す数字。
「Made in Japan」の名で02年に国産品に焦点を当ててスタートしたコンセプトは当初のままで、今回の改名は、日本全国の産地と組みたい、というヨーカ堂のメッセージがこめられているとの解説です。
MIJP47の商品を見に家の近くのイトーヨーカ堂を覗きに行きました。
兵庫(豊岡)の牛革ビジネスバッグ、新潟(見附か五泉?)のニットベスト、和歌山(紀州)、岐阜(一宮)、大阪(泉州)のジャージー生地を使ったポロシャツ、兵庫(西脇)の生地を使った・・・などなど、中国製ならいまや1900円が相場となった商品の隣の棚に、クオリティの高い日本製4900円の商品が点在します。 また、POPやタグを見ていると、かつてはアパレル生産の原料を求めて産地を回っていたころを思い出します。やっぱり、素材も縫製もいいですよね。昔、ものづくりのイロハを教えてくださったお世話になった方々の顔も思い浮かびます。
新聞記事によると、06年2月期決算では、この「Made in Japan」は年間300億円を売り上げたとのこと。以前は、GMSの「つまみ喰い」的な取り組みか、とちょっとうがった目で見ていましたが、結構売れているんですね。
言うまでもなく、21世紀最大の流通のテーマは、
いかに生活者とつくり手(産地)の距離を短くするか、
だと思います。そういう意味でも、同社のこのプロジェクトはやり方次第では、中国生産を主体とする大手ファッション流通企業に対する差別化にもなるし、大上段に構えれば、国家的プロジェクトとしても意義のあることだと思います。
今回拝見した商品は、既存のイトーヨーカ堂の顧客であるシニア層を対象にした商品群で、それはそれで、今までの売り方でいいかもしれませんが、売り方(マーケティングや売場)を変えれば、きっと幅広く大人の客層を取り込め、もっともっと大きなマーケットに化けるかもしれない、と思ったものです。藤巻さんには、ぜひぜひpbiよりこちらのプロジェクトのブラッシュアップをしていただいた方が有効な気がするのは私だけでしょうかね。
海外のマーケットリサーチなどをしている時、高級百貨店、専門店で「Made in Japan」の商品を見るたびに誇りに思ったものです。やっぱり、品質は世界一ですから。
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