靴業界、問われる顧客との距離
本日、5月8日の日経MJに月星化成、アキレスといった大手靴メーカーが販売子会社の統廃合に乗り出すことに関する記事が掲載されています。
月星は、昨年すでに販社から本体に商品在庫を今年7月には営業権も引継ぎ、アキレスも3年かけて段階的に商品在庫を移管するとのこと。両社のねらいは、もちろん、企画生産と営業の一体管理による店頭情報の把握と機会損失の極小化になります。
靴業界は、その流通に販売会社など問屋がかなり介在しているケースが多く、今回の大手2社の動きは、業界の流通構造を、スポーツシューズ業界をも巻き込んで大きく変える動きになりそうです。
この背景には、
○今まで販社が手厚く支援をしていた中小小売店が大手チェーンや大型SCにより
加速度的に減少、
○ABCマートやワンゾーンなどバイイングパワーのある大手チェーンが
メーカーとの直接取引、タフな価格交渉を開始していること
などがあり、販社の存在意義が問われているものです。
いずれにしても、上記の「ねらい」のところで指摘したように、川上のメーカーサイドから流しっぱなしの時代は終焉を迎え、マーケットや店頭の変化への機敏な対応が雌雄を決する時代。靴業界の流通再編はこれからです。
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