住友商事が伊勢丹からバーニーズを買収
本日の日経新聞や繊研新聞によると、総合商社の住友商事は、ファンドと共同で、百貨店の伊勢丹から、アメリカの高級ファッションスペシャリティストア「バーニーズニューヨーク」を日本で展開する子会社バーニーズジャパンを買収すると発表しまいた。出資比率は50.1%が住友商事、残りがファンドです。
06年2月期のバーニーズ・ジャパンの損益は、前期の5300万円の赤字から3億9100万円の黒字に転換しており、1989年のオープン以来、17年間育ててきた「バーニーズ」のブランドを手放すのは、伊勢丹としても口惜しいとは思います。 しかしながら、これから始まる首都圏を舞台にした百貨店改装増床戦争を前に、本業への集中投資を選択したとのこと。新宿本店メンズ新館改装の大成功を受けて、来年以降 本館も数百億を投資して改装すると聞いていますので、二兎は追えないとの判断でしょう。
伊勢丹だからこそ守り続けた「バーニーズ」のブランド価値だと思いますし、「バーニーズ」を舞台に、世界的に活躍されている田代さん、勝田さん、藤巻さんのような人材も輩出した歴史もありますしね。伊勢丹さんに対し、まずは、ご苦労様でした、と言いたいところです。
それを受け継ぐ住友商事も興味深いです。以前もブログで紹介しましたように、同社はこれまで、リテール・ブランド戦略については、単なるブローカーではなく、「価値を磨く」姿勢、ノウハウ、実績を蓄積した商社だと思っておりますので、コーチ同様、総合力を投下して、じっくり日本での企業価値を上げたうえで、将来、ふさわしい企業にバトンタッチしていただければ、と思っています。
ふさわしい企業・・・コーチのようにアメリカ本社独資のジャパン社?それともユナイテッドアローズってのもありえるかもしれませんね。
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