ポストSC時代に大切なこと
25日の日経新聞、連載特集「消費をつかむ」および「言葉で読む消費」を読みながら、まちづくり3法改正以降のポストSC時代の商圏とビジネスのあり方を想像していました。
近隣型SCに次なる成長を求め、新業態も視野に入れて開発に力を入れる企業。既存大型SCテナント入れ替えに隙あらば新業態で更に食い込もうとする企業。本命はJRと、波に乗る企業。最近はそんないろいろな業界話や報道が耳に入ります。
企業の成長戦略として、どれも決して間違ってはいないと思いますが、この日の日経の記事、特に1面の「消費をつかむ」を読んでいると、商売にはもっと大事なことがあるような気がしてきます。
○売上高が驚異の103ヶ月連続プラスの京急百貨店(横浜市上大岡)の話・・・同店のポイントカードを持つ港南区の顧客=13万人は、同区の世帯数の1.5倍といいます。
○駐車場がガラガラで駐輪場を増設する埼玉の商業施設
○他県からの集客ができなくなり、へたる上越の郊外大型パワーセンター・・・
アメリカのSC社会に宝の山を見、大型SCで広域からの集客をもくろむ大手デベロッパーの夢は、まちづくり3法改正を待たずとも、打ち砕かれ、企業の「投網」戦略とは裏腹に、少子高齢化、人口減時代は小商圏あるいはアクセスのよい立地で、幅広い世代の顧客にきめ細かく対応する企業の支持が高まる必然。
顧客の顔が見えているということ、ローカルの需要に応えること、工夫を続けること、そしてそんなひたむきの努力に口コミで顧客が顧客を呼ぶ時代。企業に必要なことは、現場への権限委譲、真の商売人づくり・・・変わるだろうな、そんな風に、と思う今日この頃。
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