婦人スーツのパターンオーダーが人気
本日の日経新聞に、大手紳士服チェーンによる婦人スーツのパターンオーダーサービスの需要が伸びていることに関する記事が掲載されています。
パターンオーダーとは、業界(作り手)側から言うと、型紙(パターン)を修正せずに対応できるカスタムメイドオーダーのことです。生地が何種類かと型紙が何種類か用意されていれば、その数の掛け算分の需要に対応できるわけです。
購入側から見ると、試着サンプルで着心地を確かめて、好きな生地を選んでオーダー。シルエットの変更はできませんが、
○生地が選べる。
○上下(ジャケットとパンツまたはスカート)で違うサイズをセットアップできる。
○袖丈、股下、ウエスト、ヒップなど、縫いしろ+アルファーくらいの範囲であれば
補正可能。
といったオーダーメイドまでは行かなくとも、手ごろな値段(記事によると、洋服の青山、アオキ、タカキューあたりで、3万円台から5万円台)で、「あなただけ」のオリジナル商品が短期間(1-2週間)で仕上がるものです。
リクルート、新入社員、OL、キャリアなどに、需要が広がっており、先行したアオキでは、06年3-5月の販売が前年対比で2倍、遅ればせながら今年三月始めた青山商事では、1年間で6億-10億円の売上を見込んでいるとのことです。
女性の社会進出、制服の廃止などの社会変化背景あっての話ではありますが、紳士服のノウハウが婦人服のサイズ需要に対応できる好例だと思います。まだパターン数と生地数はそれほど多くはないようですが、これから更なる需要の見込めるところではないでしょうか。
もっとも、女性に限らず、私もスーツを購入する際は、企業側が用意する上下セットのサイズが合わない人のひとりです。最近は、すべてセットアップ販売(上下違うサイズが組み合わせて買える)の店が増えてきたので対応できてきましたが、こういったパターンオーダーの需要から業界が対応すべきサイズ問題など学ぶことはいろいろあるのではないか、と思います。
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