GAPが小型店で出店攻勢
7月29日の日経新聞に、世界最大のSPAチェーンGAP(ギャップ)が今秋から、日本で立地と客層にフォーカスした小型店の出店を始め、年20店舗以上(現在の倍のペース)の出店をめざすとの記事が掲載されています。
同社(ギャップジャパン)は現在、250坪以上の大型店を百貨店、路面店を中心に日本全国95店舗を展開していますが、今後は郊外の大型SCへ従来の大型店舗を出店すると同時に、駅ビルへアダルトなどに特化した100-150坪タイプ、百貨店にベビーなどに特化した30-50坪タイプの出店を始める模様です。
関連して、同社の社長人事は、今年の始めに、10年に渡ってギャップジャパンの基礎を社長として築き上げたクリストファー・ギャレック氏が退任。中継ぎでアバクロ日本支社設立に関与された元グッチジャパンの田代さんが一時的に代表取締役に就任したあと、8月より元ナイキのアジアパシフィックアパレル部門ゼネラルマネジャーとして日本マーケットを担当したジョン・アーマティンガー氏が後任に発表された矢先のプレスリリース。
なるほど、第1ステップは大型店で日本市場でのブランディングの基礎を気づいた後、役者を代えて第2ステップで小型店で隙間を埋めるという、さすが、王道的な手堅い出店政策ではないか、と思います。
また、昨年のバナナ・リパブリック(バナリパ)の日本での立ち上げは、GAPでの10年間の苦労がはっきり活かされている、と業界から高い評価を受けた同社。そう、基幹業態GAP自身もこれから研究を重ねた日本の客層に合わせたきめ細かい出店戦略に出るわけですね。
ニューヨークに行かれた方はご存知の通り、昔からマンハッタンミッドタウンでは、まるでコンビニを見るかのように、街角にGAPが大型店から中小型店まで出店している強烈な印象をお持ちのはず。今回の記事を読んで、私も、新宿や渋谷や池袋などの街がマンハッタンのようになる様子を勝手に想像していました。
日本進出時は、まんまとユニクロ成長のダシにされた節もありますが、舶来のイメージのアドバンテージを活かして、ブランドイメージを構築したGAP。どこまでユニクロ他、日本のSPA、日本進出を果たす海外勢に攻勢をかけるか?世界のGAPの日本での次の展開が楽しみです。
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