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July 30, 2006

GAPが小型店で出店攻勢

 7月29日の日経新聞に、世界最大のSPAチェーンGAP(ギャップ)が今秋から、日本で立地と客層にフォーカスした小型店の出店を始め、年20店舗以上(現在の倍のペース)の出店をめざすとの記事が掲載されています。

 同社(ギャップジャパン)は現在、250坪以上の大型店を百貨店、路面店を中心に日本全国95店舗を展開していますが、今後は郊外の大型SCへ従来の大型店舗を出店すると同時に、駅ビルへアダルトなどに特化した100-150坪タイプ、百貨店にベビーなどに特化した30-50坪タイプの出店を始める模様です。

 関連して、同社の社長人事は、今年の始めに、10年に渡ってギャップジャパンの基礎を社長として築き上げたクリストファー・ギャレック氏が退任。中継ぎでアバクロ日本支社設立に関与された元グッチジャパンの田代さんが一時的に代表取締役に就任したあと、8月より元ナイキのアジアパシフィックアパレル部門ゼネラルマネジャーとして日本マーケットを担当したジョン・アーマティンガー氏が後任に発表された矢先のプレスリリース。

 なるほど、第1ステップは大型店で日本市場でのブランディングの基礎を気づいた後、役者を代えて第2ステップで小型店で隙間を埋めるという、さすが、王道的な手堅い出店政策ではないか、と思います。

 また、昨年のバナナ・リパブリック(バナリパ)の日本での立ち上げは、GAPでの10年間の苦労がはっきり活かされている、と業界から高い評価を受けた同社。そう、基幹業態GAP自身もこれから研究を重ねた日本の客層に合わせたきめ細かい出店戦略に出るわけですね。

 ニューヨークに行かれた方はご存知の通り、昔からマンハッタンミッドタウンでは、まるでコンビニを見るかのように、街角にGAPが大型店から中小型店まで出店している強烈な印象をお持ちのはず。今回の記事を読んで、私も、新宿や渋谷や池袋などの街がマンハッタンのようになる様子を勝手に想像していました。

 日本進出時は、まんまとユニクロ成長のダシにされた節もありますが、舶来のイメージのアドバンテージを活かして、ブランドイメージを構築したGAP。どこまでユニクロ他、日本のSPA、日本進出を果たす海外勢に攻勢をかけるか?世界のGAPの日本での次の展開が楽しみです。

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July 27, 2006

ダンからタビオへ、世界の靴下屋をめざす

 7月26日の繊研新聞に靴下メーカー、「ダン」の越智社長のインタビュー記事が、同日の日経MJには、同社が運営する表参道ヒルズの「TABIO(タビオ)」の記事が掲載されています。

 ファッションビルやショッピングセンター(SC)内の小スペースで大活躍する「靴下屋」でおなじみの同社。消耗品として、3足1000円が相場になり、5足1000円、百均でも大量販売される靴下マーケットの中で、高品質の国産品にこだわりつづけ、衰退する日本の靴下産地を支える代表格の企業です。

 昔、初めて「靴下屋」を見た時、うまいなぁ、と思ったものです。

 ソックスというアイテムはファッションの中では、脇役ではありますが、小スペースで成り立ち、客数に比例して、もっとも販売効率のよい商品群であることは、業界では常識。

 SC内では、多くの企業がアパレル(洋服)を売らんと競合する中、総合専門店であれば、ついで買いの「靴下」、という商品にフォーカスした同社は、SC内のすべてのアパレルショップの「靴下コーナー」というニッチ(すきま)マーケットに上手くポジショニングさせました。

 そんな同社が、イギリスに進出した「TABIO(タビオ)」の屋号で、今年、表参道ヒルズの地下に同名のショップをオープン。当初の計画を上回る好調な売れ行きとのことです。

 実は、私も靴下はもっぱら3足1000円を利用していましたが、ヒルズOPEN後、友人に頂いたTABIOの1足1000円以上の靴下を試したところ、履き心地、クオリティの格段の違いにファンになってしまい、その後TABIOで何足か靴下を購入させていただいている次第です。 

 同社は9月に創業30周年を迎え、社名をダン(もともと「男(ダン)」という意味からとったそうです)からタビオに変更し、高品質と世界を視野に入れビジネスを拡大するとのこと。

 これからも創業以来のポリシーを守り続け、高品質の靴下にこだわっていただきたいと思います。応援しています。

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July 26, 2006

ファッションリテーラーの在庫コントロール

 今夜は、私が10年前に卒業した、IFIビジネススクールというファッションビジネスの幹部候補生を実務に基づき養成するビジネススクールで、私の専門分野のひとつ、ファッションリテーラーの在庫コントロールの講義をさせていただきました。

 「売れ筋商品と死に筋商品の違いは?」というグループディスカッションからスタートし、売り手側ではなく、顧客側から見た適正在庫を追及する在庫コントロールの実務を私の体験談を交えて、お話させていただきました。

 今回の講義用資料を事前整理していて、改めて、SPA時代のマーチャンダイジングってなんだろうな、と考えていました。

 今も昔も、いい商品、いいブランドは生み出され、流行廃りとともに消えてゆきます。ところが、SPAと呼ばれる業態の企業の中に、比較的息の長い企業が多いのはなぜだろうか・・・
 
 多くのアパレル企業が直営店を出店し、小売業が独自商品開発に走ります。このマクロトレンドは、しばらく、いや、永遠に続くのではないかと思われいます。

 いろいろな企業がそういったSPA化を目指す中で、「継続性のある」ファッションビジネス、SPA化への本当の壁は、

 週間ベースの店頭情報をサプライチェーンにいかに的確にタイムリーに返せるか?

 という部分にあると思っています。それができることが「顧客視点のファッションビジネス」への第一歩だと思うからです。

 できない理由はいろいろあると思います。しかしながら、指をくわえているうちに、成功している国内外のSPA企業は日々それに取り組み、磨きをかけてゆきます。

 そんな時代にあなたの企業は・・・

 講義終了後、聴講生の皆さんが記入した用紙を拝見させていただきました。当初、用紙を回収するとは言っていませんでしたが、業務も違い、感じ方はそれぞれでしたが、自分たちの今の業務と結びつけたコメントがほとんどでした。とてもうれしかったです。 

 今日はいい時間を過ごさせていただきました。機会を与えてくれた、また、今回の講義のためにご協力くださった関係者の皆様に感謝いたします。

 関連エントリー-ファッションビジネスの人材育成
 関連エントリー-ファッションSPAで大切な仮説検証、そして・・・

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July 24, 2006

先週の記事別アクセスランキング

先週1週間にこのブログ内でアクセスの多かった記事をランキング形式でご紹介します。業界でもっともホットな話題がわかるかも?

1位-ファストリの低価格新業態、ジーユー計画が徐々に明らかに(06.07.09)

 コメント:先週のジーユープレスリリースでアクセスが高まりました。
 
2位-サマンサタバサが仕掛ける総合インターネットコミュニケーションビジネス (06.07.16)

 コメント:8月20日のオープンが楽しみです。

3位-アウトレットモール出店再開(06.07.19)

 コメント:アウトレットももっともっと生活者の気軽な選択肢になって欲しい。

4位-まちづくり三法改正で変わる商圏勢力図(06.12.25)

 コメント:流通業の中期戦略を語る上で、最大の関心事かもしれません。

5位-英トップショップがラフォーレ原宿に出店(06.07.21)

 コメント:ロンドンいや世界最大のメガストアを持つTOPSHOPが
     原宿で何を見せてくれるか?

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July 22, 2006

ユニクロのジーユーはイケそうな予感

 7月21日、22日と日経、日経MJ、繊研新聞のファッション流通面はファストリのユニクロよりも低価格業態ジーユーの商品MDリリースと、既に柳井会長が実質トップになっている婦人服SPA老舗のキャビンを子会社化(持ち株比率50%超)するためのTOBの記事で持ちきりでした。

 ジーユーは10月、ダイエー南行徳店を皮切りに、5年で年商1000億円の計画。200坪の売場に、いわゆる団塊ジュニアファミリーをターゲットに、ユニクロの2倍近い800品番の品揃え、ユニクロのベーシックに対して、トレンド商品、市場最低価格を目指すとのことです。

 記事と写真を見る限りでは、なるほど、なるほど、郊外大型SCで絶好調のワールドのHushHush、オンワード樫山のエニファム、イトキンのa.v.v、そして、TOBをかけているキャビンの基幹業態のひとつアンラシーネが狙っている団塊ジュニア世代の女性(奥さん)と子供、という客層に男性(だんなさん)向け商品を加え、それらのテイストの市場最低価格版を狙うのだな、という印象を持ちました。極めて明確でわかりやすいです。(本来、IYの藤巻さんは、このあたりを狙うべきだったのでは、と思ったりして・・・)

 アパレルSPA大手各社の成長エンジンをすっかりベンチマーク(トレードオフデザインながら、ユニクロの生産背景を利用した高品質素材)したようなラインナップになりそうで、しかも、都心立地のダイエー内となれば、そつのない店舗内装、ユニクロの十八番の著名人をモデルに使ったプロモーションを行えば、ほぼ間違いなく、必勝パターンと言えるかもしれない、というのが私の見方です。

 ファストリさんには失礼ですが、思ったより、マーケットのストライクゾーン『真ん中』低めを狙った今回の方向性、勝算あり、と見ますが、10月OPENしたら早速売場に見に行ってこようと思います。 

 関連エントリー-ファストリの低価格新業態、ジーユー計画が徐々に明らかに
 関連エントリー-ファストリがキャビンを傘下に

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July 21, 2006

英トップショップがラフォーレ原宿に出店

 7月20日の繊研新聞によると、イギリス最大のファッションチェーングループ、アルカディアグループの基幹業態、TOPSHOP(トップショップ)とTOPMAN(トップマン)が、ラフォーレ原宿と1年契約で、今年9月から店舗を展開するとのこと。商品供給はトップショップ側が、店舗運営はラフォーレ側が行うフランチャイズ契約の模様です。

 売場は30坪程度?と少々拍子抜け、どちらかというと、トップショップ側の商品が東京マーケットでどんな評判を得るか、実験的な要素の方が強いのではないかと思われます。トップショップがロンドンコレクションに出したコレクションラインをラフォーレ原宿が運営する「サイド・バイ・サイド」というセレクトショップが品揃えしていたのをきっかけに今回の話が進んだとのこと。

 ウィメンズのTOPSHOP(トップショップ)は、英国に309店舗、メンズのTOPMANは160店舗を持つヤングストリートカジュアルのチェーンストアで、本来は、欧州コレクションとリアルタイムのトレンド商品を低価格、大量販売するファストファッション(イギリスではHigh Street ファッションと言いますね)の一角です。

 記事にもありますが、トップショップのロンドンオックスフォードサーカスの旗艦店舗は、地下2階、地上2階の3000坪の売場に1日に2万8000人が訪れるという、世界最大のファッションストア。ロンドン最高の集客のある交差点で、H&M、ナイキタウン、ベネトンとガチンコ勝負を繰り広げています。

 私も5-6年前に同店を訪れた時の衝撃は今でも忘れません。おそらく私の20年のファッション業界経験の中で、最もエキサイティングなストアだと思っています。

 そんな強烈なインパクトのあるストアだからこそ、今回の出店は少し物足りなかったりします。逆に日本のファッションフリークには、これがUKのTOPSHOP?と思われるのは良くないのでは?とも思います。

 しかしながら、TOPSHOPが東京の熱いマーケットで何かを感じるきっかけとなり、その後、単独大型店出店という形で、東京マーケットにもいい刺激を与えてくれれば、と思っております。

 関連エントリー-ファストファッションの挑戦状
 関連エントリー-ヨーロッパが東京トレンドを認めた日

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July 20, 2006

2008年北京五輪に先駆けて、上海を舞台に世界SPA五輪が始まる?

 7月19日の日経新聞に、中国で出店を加速する日本のカジュアル衣料専門店の記事が掲載されています。

 急成長中の婦人衣料SPAのハニーズは、今年から中国進出を果たし、上海地区に現在5店舗を展開していますが、3年後には100店舗、年商30-40億円体制を目指すとのこと。

 ユニクロは、現在、上海近辺に7店舗、香港に1店舗、同社は現在の年商規模26億円から2010年には中国で200億円体制を目指しており、大型店を中心に出店攻勢を始める見込みとのことです。

 両者とも日本と同じ品揃え、価格帯で、中国の中流層をターゲットにして行くとのことです。

 このブログでも以前紹介しましたが、スペインのZARAが上海で順調な滑り出しを果たし、来春にはH&Mの上海出店も発表されています。

 未確認情報ではありますが、記事にGAPも中国進出をもくろんでいるような記述もあります。英国のNEXTも確か香港に店舗があったと記憶しています(撤退しましたっけ?)。リミテッドブランズグループはこれまでのグループ方針を曲げない限り中国進出はないと思いますが・・・

 2008年北京五輪を前に、中国では建設ラッシュ。ディベロッパーは有力テナントを世界から誘致。そして中流層の生活者の台頭が目覚しいものがあります。

 地元の(香港資本ですが)ジョルダーノ、ボッシーニ、G2000などのSPA。既に進出済みのイタリアの老舗SPAベネトングループ、先ごろ中国での商標権の問題が解決する見込みが立った無印良品も忘れてはいけませんね。これに対し、日欧米各国から世界のSPAが参戦して見せる競演。

 中国最大の経済都市、上海を舞台にした世界SPA五輪。諸条件で世界の中でも上海でそのような状況が先に実現しそうですが、近い将来、東京のど真ん中でも、世界SPA戦争市街戦が繰り広げられるのは間違いなさそうですが、その前哨戦として2007-2008年の上海からは目が離せません。

 関連エントリーハニーズ、中国に1号店出店
 関連エントリーZARA(ザラ)中国本土1号店開店
 関連エントリーH&M(エッチアンドエム)が来春中国進出

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July 19, 2006

アウトレットモール出店再開

 7月18日の繊研新聞によると、日本全国30ヶ所前後で出店ペースが鈍化していたアウトレットモールの開発が、06年秋から再開し、09年までに11ヶ所のモールが増え、増床計画も挙がっているとのことです。

 アメリカのアウトレットモールの売上規模は、300ヶ所で4兆4000億円、日本は30ヶ所で推定4000億円とアメリカの1/10に過ぎず、少なくともまだ2-3倍の市場規模はあるはず、とデベロッパー各社は期待を膨らませています。

 参考までに日本の既存アウトレットモール4000億円のシェアは、チェルシージャパンが5ヶ所で1000億円、三井不動産が6ヶ所で754億円、軽井沢・プリンスショッピングプラザ3ヶ所で300億円と3社で50%を占めるとのことです。

 日本のアウトレットは、プレミア性と集客力を重視して、百貨店ブランドが中心となっており、また、それゆえに、百貨店からの距離が問題となり、多種多様なアメリカのそれとは少々違った展開で、出店限界説もありました。

 しかしながら、先ごろ開業したジョイフル本田が格となった土浦のファッションクルーズなど、アウトレット、レギュラー、レギュラーとアウトレットの複合モールなど、近隣からも集客出来、遠方からも呼べる、生活者の選択肢を広げるような独特なアウトレットミックスファッションモールが登場しているのはとても興味深いところです。

 日本のアウトレットモール1号店、埼玉県ふじみ野のアウトレットモールリズムもスーパーマーケットやドラッグストアを内在し、地域に根ざしたアウトレットモールとして、息の長い支持を得ているような気がします。

 このあたりは、生活者の新たな選択肢として、今後、近隣型SC(NSC)のファッションのあり方のヒントになるのでは、と思っています。

 関連エントリー-日常化するアウトレットモール
 関連エントリー-近隣型SC(NSC)のファッション 

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July 18, 2006

先週の記事別アクセスランキング

先週1週間にこのブログ内でアクセスの多かった記事をランキング形式でご紹介します。業界でもっともホットな話題がわかるかも?

1位-際コーポレーションが旅館再生事業へ進出(06.07.10)

 コメント:ファッションセンスが光る飲食チェーン、際コーポの活躍に期待したいです。
 
2位-まちづくり三法改正で変わる商圏勢力図(06.12.25)

 コメント:ここのところランクイン常連のエントリー。2-3年のファッション商圏は・・・

3位-一物多価(06.07.09)

 コメント:チェーンストアオペレーションの中で商売人は育成できるのか?
     そんなテーマの一つかもしれません。

4位-見直されるバーゲン(06.06.28)

 コメント:とは言ってもバーゲンハンターは永遠に不滅です。

5位-H&M(エッチアンドエム)が来春中国進出(06.06.25)

 コメント:H&M日本進出の布石になるのでしょうか。

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July 16, 2006

サマンサタバサが仕掛ける総合インターネットコミュニケーションビジネス

 7月14日のシブヤ経済新聞や15日の繊研新聞にサマンサタバサリミテッドの子会社、ダブルダブリューバイサマンサタバサが8月20日からスタートするオンラインショッピングとコミュニケーションの「ダブルダブリュー(WW)シティ&コミュニケーションズ」に関する記事が掲載されています。

 シブヤ経済新聞関連記事
 
 リリース内容は上記のシブ経のサイトを見ていただけばいいと思いますが、当初サマンサタバサが子会社を設立するニュースを聞いた時は、ゼイヴェルのガールズウォーカーの向こうを張ってサマンサタバサブランドを核とした通販サイトを立ち上げるのかと思っていましたが・・・今回のリリース内容は、業界で、久々にしびれるビジネスプランの登場、というのが私の感想です。

 WWシティ&コミュニケーションズホームページ

○先行する成功企業、PCサイトのZOZOTOWN、モバイルサイトのガールズウォーカーを強烈に意識した上で、3D技術などの最新技術を駆使
○既存のインターネット通販だけではなく、今、考えうるネット時代のコミュニケーションツール、SNS、ブログなどを組み込んだ生活者参加型総合サイトの「全部のせ」構想
○そこに伊勢丹・阪急などの著名百貨店、ルミネ・パルコ丸井などの商業施設、ビームスといったセレクトショップからオゾンコミュニティ、ジュン、アバハウス・・・そうそうたる企業の社長を理事として巻き込み、ZOZOTOWN以上のリアルに近い まちづくりを仕掛けようとする力量。
○また、ターゲットであるF1層(20-34歳の女性)に対し、各種メディアや旬のオピニオンリーダーや仕掛け人たちが多数参画していますね。

以前ブログでも、寺田社長のマーケティングセンス、最も効果のあるものだけに徹底投資するビジネスマンとしての姿勢に共感を述べましたが、今回も、これでもか、これでもか、というような後発参入ながら横綱相撲を取ろうとするすごさ、恐ろしさすら感じます。

ここまでまとめ上げる寺田社長は着実に次世代のファッション業界のグル(カリスマ)になりつつある存在感を感じますね。

8月20日にプレオープン、12月に本格オープンということで、今後全貌が徐々に明らかになってくると思いますが、この「王道」とも言えるプラン、面白い結果が出ることを楽しみにしています。
 関連エントリー-サマンサタバサ 東証マザーズ上場へ
 関連エントリー-建築家がデザインするネットセレクトショップ ゾゾタウン
 関連エントリー-ゼイヴェルが目指すケータイメディア放送局

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July 15, 2006

オンワード樫山もベトナム工場新設で中国生産一辺倒からのリスク分散

 7月15日の日経新聞にアパレル最大手のオンワード樫山が国内縫製メーカーと組んでベトナムに縫製工場を新設し中国一辺倒の生産拠点のリスク分散を目指す内容の記事が掲載されています。

 安定性の見込める婦人スーツや手先の器用なベトナム人の手縫いを活かすリボンなどの商品を生産する計画とのことです。

 記事によると、同社の海外生産比率は60%、そのうち90%が中国生産。今回のベトナム新工場設立で、中国生産比率は4%程度低下するとのことです。また、一昨年からフィリピン、今秋からはインドからの調達を始めるとあります。

 ちょうど1週間前、気になる記事を読んでいました。

 7月7日の日経新聞、「人口が変える世界、データで読む未来」という特集記事です。

○2030年前後にインドの人口は14億人になり世界一の人口大国になる。
○一方、中国は、一人っ子政策などの人口抑制政策の影響で2030年ごろに人口は減少に転じる。

○2050年ごろには、働き盛りの20-59歳の層が膨らむインド(平均年齢39歳)に対し、
○高齢化が進む(平均年齢45歳)中国では社会保障費の増大が中国の活力を奪う。

2050年ごろに中国は成熟した今の日本のような状態になり、時代はインドに移る・・・

 10年ほど前の頃、海外OEM生産を担当していたころ、綿素材独特の風合いを出す商品を求めてインドへしょっちゅう出かけたものです。しかしながら、当時は、品質と納期にはとてつもなく気の遠くなる距離を感じたものです。

 今から4半世紀後、成熟しきった日本と伸び盛りのインドとの関係はどうなるのか、いろいろ想像は尽きないところです。

 関連エントリー-ユニクロのポスト中国生産はいかに

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July 14, 2006

トリンプ吉越社長が来年3月退任

今週の繊研新聞(11日)、日経新聞(11日)、日経MJ(14日)各誌に女性向け下着大手のトリンプインターナショナルの吉越浩一郎社長が60歳を迎える来年3月で退任するという記事が掲載されています。

 もともと、60歳引退を宣言しておられたようで、吉越社長らしい、「期限通りの有限実行」に他なりません。

 ファッション業界屈指の名サラリーマン社長として有名な方なので、このように各紙が功績とともに、ご苦労様、と取り上げるのには共感いたします。

 ご存知のように、86年にトリンプ香港から当時赤字だった日本法人に転じてからこれまで、19期連続で増収増益を続けてきた吉越社長の功績は非凡なことは間違いありません。

 有名な早朝会議=MS会議ことマーケティング&セールス会議、ノー残業デー、管理職の2週間連続休暇などなどを実践され、スピードとメリハリのある集中力を重んじた仕事のやり方と決断、その徹底が業績を上げることを証明されました。

 先日たまたま、吉越社長のことをよくご存知な業界の方と雑談をする機会がありました。別件で話していましたが、トリンプ吉越社長の話題に及んだ時、「誰だってあるべき論は、口では言えるけど、彼の徹底ぶりは、今まで見たことがないほどすごい。」とおっしゃいました。

 以下は、私が、業界の諸先輩方のおかげで実体験から学んだり、身近で成功事例を見ていて、こんな時に業績が伸びたな、と思うものを簡単にまとめたものです。

○常に新しい商品やサービスを提案すること
○業務のスピードを上げること
○従来より小さい単位で考え、実行すること

それを実行する上で必要なものは、

○信念
○徹底
○継続

ふと考えると、吉越社長率いるトリンプインターナショナルは自然にこれらのことを実践されている筆頭企業であると思います。

引退されたらどうするんでしょうね。是非、業界の業務改善の伝道師になっていただきたいな、と思います。

 関連エントリー-トリンプの「八ヶ岳MD」


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東京ガールズコレクション(TGC) in Paris

 7月11日付けの繊研新聞や14日の日経MJに、去る7月8日にパリのジャパンエキスポで披露されたゼイヴェル主催の東京ガールズコレクションのサテライト版「東京スタイルコレクション」に関する記事が掲載されています。

 ショーの詳細は6月19日にゼイヴェルがプレスリリースした内容の通りゼイヴェル社との特にパイプの強いブランドと土屋アンナのショーを中心としたものであったようです。

 ゼイヴェル関連プレスリリース記事

 ジャパンエキスポは日本のアキバ系などアニメ、漫画、フィギュアなどのサブカルチャーを紹介するイベントで、記事によると、3日間で6万人を集客したようですが、そのうち、2000人がこの東京ガールズコレクションを観たとのこと。

 観客には、日本のコスプレやゴスロリ系のファッションに興味のある若者が多かった模様ながら、初お目見えの東京リアルクローズに対する評価はそれなりに高かったようですが、第一回目の今回は、パリコレクションのタイミングでなかったり、急な出展決定のためか、ファッション業界へのアピールという観点では、地元プレスを大きく動かすことはできなかったようです。

 しかしながら、積極的に海外に第一歩を踏み出したゼイヴェル大浜社長の高い希望と挑戦を高く評価し、次の一手に期待したいところです。

 関連エントリー-東京ガールズコレクション(TGC)、パリへ

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July 11, 2006

先週の記事別アクセスランキング

先週1週間にこのブログ内でアクセスの多かった記事をランキング形式でご紹介します。業界でもっともホットな話題がわかるかも?

1位-見直されるバーゲン(06.06.28)

 コメント:今年のバーゲンは初日が土曜日とのことで、各所で売上記録が出る
      好調の立ち上がりだったようですね。
 
2位-ライフスタイルセンターに期待(06.07..02)

 コメント:価格だけではない新しい生活圏の誕生に期待したいですね。

3位-H&M(エッチアンドエム)が来春中国進出(06.06.25)

 コメント:今年は中東、来年は極東と欧米から新しい商圏の開拓に動いたH&M。
      新業態開発スタートのニュースにも興味がつきないところです。

4位-住友商事が伊勢丹からバーニーズを買収(06.06.21)

 コメント:新しいバーニーズの経営陣に期待です。

5位-まちづくり三法改正で変わる商圏勢力図(06.12.25)

 コメント:チェーンストアはこれからも売場拡大をもくろむものの、
      坪効率が低下する商圏への拡大に不安な要素も感じます。

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July 10, 2006

際コーポレーションが旅館再生事業へ進出

 7月8日の日経新聞によると、「紅虎餃子房」「万豚記(ワンツーチー)」などでおなじみの際コーポレーションが、旅館再生事業を始動するとのことです。長崎雲仙の経営不振の旅館に施設デザインや料理メニュー開発を支援するコンサルティングを手始めに事業として本格展開する模様です。

 ご存知の通り、同社は全国の路面、著名SC内に和洋中70種以上の業態を展開し、おいしく、個性あるメニューはもちろん、同じ紅虎餃子房とて、同じ内装の店は2軒とない、といわれるほど店舗の内装と世界観のこだわりは、ファッション業界も一目を置くほどのものがあります。実は、八王子在住の私も、紅虎1号店(八王子)立ち上げのころからの鉄鍋餃子の大ファンであります。

 同社の店舗の世界観へのこだわり、その源流は、同社の生い立ちにあるのではないか、と思っています。90年初めの、代官山のDEMODE(デモデ)という、古きよきアメリカを意識した、こだわりのあるアメリカンライフスタイルファッションの輸入販売店(セレクトショップ)が同社の最初の事業と聞いています。

 その後、紅虎餃子房ほか、飲食を中心に急拡大し、飲食業界の際コーポの知名度は高まりましたが、同時にサープラスを含めたアメリカンテイストのアパレル、家具、雑貨のショップの出店も続けており、衣食住のすべての視点からものごとを発想するあたりが、アーチストの評価にも耐えうる同社の店舗の世界観へのこだわりを支えているのだと思います。

 また、同社はあまりにも強い個性の中島社長のカリスマワンマン体制であり、後継難問題もささやかれているようですが、かような事業をスタートするということは、ノウハウ継承体制も意識したものであろうと思われます。

 今回の事業を通じて、際コーポレーション=中島社長の5感すべてで人を感動させるエンターテインメントノウハウを、是非是非、後世へも継承していただきたいと思います。

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July 09, 2006

一物多価

 システム投資に積極的で、実際にシステムの効果的運用により業績を上げているジーンズカジュアル量販最大手のライトオンですが、ここのところ、新聞やビジネス誌の記事で同社が新システムにより「一物多価」を実現しようとする話が頻繁に掲載されています(最新は繊研新聞7月5日記事)。

 「一物多価」とは、同じ商品が店によって価格が違うことを容認しようというものです。すなわち、店によって商品の売れ行きは違うので、一定の販売期間を過ぎた商品を、店舗側に価格設定権を移行し、同じRight-onという看板のお店でも、あるTシャツが、A店では、2900円だけれども、B店では1900円という状況、つまり店ごとに無理に値下げをしなくとも、「売れる値段」で売り切ろうというコンセプトです。

 私の小売経験の中でも、この「一物多価」は何度も議論されたものです。

確かに、
○うちの店では売れているのに、何で値下げするのか?
○売上アップのために限定特価品を作りたい
など、といったお店の意見に対して、

○同社の他店と価格が違うとお客様からのクレームになる
○店がルールを越えて価格を下げ始めたら危険
○その統制管理が大変
といった本部の声

結局SCのセール対応は別にして、商品の店間移動によって一物一価を維持したり、スーパーバイザー(店舗サポートの本部員)とバイヤーの個々の運用で対応したものです。

こういった制度を大々的にやるのは大胆だなあ、と思いましたが、システムの科学的運用で定評のあるライトオンがこの政策で、どんな成果を上げるかを見守りたいと思います。 

 関連エントリー-ライトオンの「売れる仕組み」

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ファストリの低価格新業態、ジーユー計画が徐々に明らかに

 今週はブログの管理画面にアクセスしづらい日が続いたので、なかなかエントリーができませんでした。1週間の気になった記事をいくつかエントリーさせていただきます。
 
 7月6日の日経新聞ほかに、ユニクロを展開するファーストリテイリングの低価格新業態、GU(ジーユー)に関する記事が掲載されていました。同業態の開発については、今年の3月までに断続的に発表されていましたが、しばらくぶりの記事。この間、どこまで事業の輪郭が進んできたのか、興味深く拝見しました。

○3年間で100店舗、5年間で200店舗
○今秋、9月、10月で首都圏25店舗出店、
 半分がダイエーの中、半分はユニクロ既存店の業態転換
○売場面積150坪-180坪
○ファッション性を強調しながらも幅広い客層に対応
○価格はユニクロの1-3割安

商品の内容や店舗の世界観が見えてこないと、なかなかはっきりわかりませんが、推測できることとしては、

1.ユニクロの1-3割安の価格とは、ユニクロがこれまで半数以上を販売したきた土日の限定チラシ価格帯。ユニクロリピーターからすれば、常時その限定価格にするにしても、けっしてびっくりする安さではないと思います。もともと「実際に」買っていたプライスですからね。
 おそらく、新業態の開発によって、既存のユニクロは、もともとのプロパー価格で売り切れるポジショニングにもって行き、客数は落としたとしても、収益性の向上を図るのではないか?かつてのGAPのように。

2.秋の新店の半分はユニクロ既存店からの転換の意図ですが。確かに、必要生産ロットの問題はあるかと思います。もうひとつ、ユニクロのような700店舗級のナショナルチェーンになると、同じ品揃えをしていても、必然として、高めの商品が売れる店と安め(あるいは値下げ後)の商品しか売れない店が出てくると思います。ユニクロが新業態の開発により、プロパー価格で売り抜ける業態に脱皮する過程においても、この店舗の選別と業態転換は
避けて通れない作業になってくると思います。

 今後、商品構成も徐々に明らかになってくると思いますし、さまざまな実験が必要だと思います。ファストリさんには、そのインフラ、体力は十分にありますし、将来、ZARA、H&Mなど欧州ファストファッションと戦える基礎作りを視野に入れた戦略に期待したいと思います。

 関連エントリー-ユニクロ6000億円達成に必要なこと

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July 04, 2006

先週の記事別アクセスランキング

先週1週間にこのブログ内でアクセスの多かった記事をランキング形式でご紹介します。業界でもっともホットな話題がわかるかも?

1位-見直されるバーゲン(06.06.28)

 コメント:いよいよバーゲン突入。でもちょっと異変が。
 
2位-住友商事が伊勢丹からバーニーズを買収(06.06.21)

 コメント:伊勢丹が守り続けたブランド価値をさらに磨いてほしいです。
 
3位-H&M(エッチアンドエム)が来春中国進出(06.06.25)

 コメント:世界のファストファッションの雄、いよいよ極東進出

4位-「JR百貨店」の脅威(06.06.19)

 コメント:日本最高の立地をいかに活かすかJR。

5位-まちづくり三法改正で変わる商圏勢力図(06.12.25)

 コメント:都心回帰、SC内でのいす取りゲーム、M&A・・・来年以降
      大きな変化を生みそうです。

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July 02, 2006

ライフスタイルセンターに期待

 6月29日の繊研新聞の一面に今後開発が期待されるライフスタイルセンター(LSC)についての記事が掲載されていました。

 LSCとは、アメリカで開発の進むSC形態で、小商圏、規模、オープンモール型、一応は食品スーパーが核テナント、と近隣型SC(NSC)に近い形態をとりながら、

○比較的所得の高い住宅地近くに立地(日本なら首都圏など)
○増えつつある高齢者のゆとりのある豊かな生活を視野に入れ
 (日本なら団塊世代がターゲットですね)
○食品にしろ、飲食にしろ、生活関連消費財にしろ、一格上の品揃えを有し、
 趣味関連も意識したテナントぞろえ

あたりで差別化しているNSCと言ったらいいでしょうか。特に定義はないようで、どうやら開発側が「他のNSCとは一味ちがうよ」と定義する場合が多いようです。

 流通業界では2-3年前から専門家がその可能性を語っていましたが、今年の3月に玉川高島屋SCの開発でおなじみの東神開発が東京の立川に若葉ケヤキモールを出店したあたりから更に注目されてきました。

 記事には、ららぽーとやファクトリーアウトレット開発でおなじみの三井不動産や記述の東神開発がそのセンスを発揮して開発しているLSCが先行している、とありますが、ネットで検索した情報を見る限りは、ケヤキモール以外の三井不動産が開発したものは既存の郊外大型SCが小ぶりになって、ちょっと箔を付けた程度のようです。
ケヤキモール自身は、月坪売上15万円を目安にしていて、3ヶ月を経過した今、当初計画どおりの推移とのことですから、さすがですね。
 
90年代後半にサンディエゴでたまに利用したいくつかのLSCの印象は、

○ナチュラルフーズや素敵なグルメDeliの豊富なスーパーが核
○輸入食材やキッチンウエア店(COST PLUSやTRADER JOE‘S)があって
○ホームファッション(BED BATH & BEYONDなど)も充実

などなど、環境も植木が多かったり、SC全体がナチュラルなカラーを意識的に使っていたと記憶しています。グルメ、安全食、クッキング、リラクゼーション、ギフト、トラベルなどがキーワードとして入っていたような気がしますね。

 80年代、東京首都圏で言えば、国道16号線沿線に団塊の世代がマイホームを持ち、ロードサイドショップブームが起こったのも今は昔。 

 同世代のリタイヤが始まる2007年を迎えるにあたって、彼らには、食品スーパーがテナントを集めたNSCじゃ、ちょっと物足りないでしょうから、いけてるNSC=LSCを。

 四半世紀の時を越えて、そういった立地が楽しいLSCで再開発されてゆくことを期待したいところです。

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