オンワード樫山もベトナム工場新設で中国生産一辺倒からのリスク分散
7月15日の日経新聞にアパレル最大手のオンワード樫山が国内縫製メーカーと組んでベトナムに縫製工場を新設し中国一辺倒の生産拠点のリスク分散を目指す内容の記事が掲載されています。
安定性の見込める婦人スーツや手先の器用なベトナム人の手縫いを活かすリボンなどの商品を生産する計画とのことです。
記事によると、同社の海外生産比率は60%、そのうち90%が中国生産。今回のベトナム新工場設立で、中国生産比率は4%程度低下するとのことです。また、一昨年からフィリピン、今秋からはインドからの調達を始めるとあります。
ちょうど1週間前、気になる記事を読んでいました。
7月7日の日経新聞、「人口が変える世界、データで読む未来」という特集記事です。
○2030年前後にインドの人口は14億人になり世界一の人口大国になる。
○一方、中国は、一人っ子政策などの人口抑制政策の影響で2030年ごろに人口は減少に転じる。
○2050年ごろには、働き盛りの20-59歳の層が膨らむインド(平均年齢39歳)に対し、
○高齢化が進む(平均年齢45歳)中国では社会保障費の増大が中国の活力を奪う。
2050年ごろに中国は成熟した今の日本のような状態になり、時代はインドに移る・・・
10年ほど前の頃、海外OEM生産を担当していたころ、綿素材独特の風合いを出す商品を求めてインドへしょっちゅう出かけたものです。しかしながら、当時は、品質と納期にはとてつもなく気の遠くなる距離を感じたものです。
今から4半世紀後、成熟しきった日本と伸び盛りのインドとの関係はどうなるのか、いろいろ想像は尽きないところです。
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