ファストリの低価格新業態、ジーユー計画が徐々に明らかに
今週はブログの管理画面にアクセスしづらい日が続いたので、なかなかエントリーができませんでした。1週間の気になった記事をいくつかエントリーさせていただきます。
7月6日の日経新聞ほかに、ユニクロを展開するファーストリテイリングの低価格新業態、GU(ジーユー)に関する記事が掲載されていました。同業態の開発については、今年の3月までに断続的に発表されていましたが、しばらくぶりの記事。この間、どこまで事業の輪郭が進んできたのか、興味深く拝見しました。
○3年間で100店舗、5年間で200店舗
○今秋、9月、10月で首都圏25店舗出店、
半分がダイエーの中、半分はユニクロ既存店の業態転換
○売場面積150坪-180坪
○ファッション性を強調しながらも幅広い客層に対応
○価格はユニクロの1-3割安
商品の内容や店舗の世界観が見えてこないと、なかなかはっきりわかりませんが、推測できることとしては、
1.ユニクロの1-3割安の価格とは、ユニクロがこれまで半数以上を販売したきた土日の限定チラシ価格帯。ユニクロリピーターからすれば、常時その限定価格にするにしても、けっしてびっくりする安さではないと思います。もともと「実際に」買っていたプライスですからね。
おそらく、新業態の開発によって、既存のユニクロは、もともとのプロパー価格で売り切れるポジショニングにもって行き、客数は落としたとしても、収益性の向上を図るのではないか?かつてのGAPのように。
2.秋の新店の半分はユニクロ既存店からの転換の意図ですが。確かに、必要生産ロットの問題はあるかと思います。もうひとつ、ユニクロのような700店舗級のナショナルチェーンになると、同じ品揃えをしていても、必然として、高めの商品が売れる店と安め(あるいは値下げ後)の商品しか売れない店が出てくると思います。ユニクロが新業態の開発により、プロパー価格で売り抜ける業態に脱皮する過程においても、この店舗の選別と業態転換は
避けて通れない作業になってくると思います。
今後、商品構成も徐々に明らかになってくると思いますし、さまざまな実験が必要だと思います。ファストリさんには、そのインフラ、体力は十分にありますし、将来、ZARA、H&Mなど欧州ファストファッションと戦える基礎作りを視野に入れた戦略に期待したいと思います。
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