ファッションリテーラーの在庫コントロール
今夜は、私が10年前に卒業した、IFIビジネススクールというファッションビジネスの幹部候補生を実務に基づき養成するビジネススクールで、私の専門分野のひとつ、ファッションリテーラーの在庫コントロールの講義をさせていただきました。
「売れ筋商品と死に筋商品の違いは?」というグループディスカッションからスタートし、売り手側ではなく、顧客側から見た適正在庫を追及する在庫コントロールの実務を私の体験談を交えて、お話させていただきました。
今回の講義用資料を事前整理していて、改めて、SPA時代のマーチャンダイジングってなんだろうな、と考えていました。
今も昔も、いい商品、いいブランドは生み出され、流行廃りとともに消えてゆきます。ところが、SPAと呼ばれる業態の企業の中に、比較的息の長い企業が多いのはなぜだろうか・・・
多くのアパレル企業が直営店を出店し、小売業が独自商品開発に走ります。このマクロトレンドは、しばらく、いや、永遠に続くのではないかと思われいます。
いろいろな企業がそういったSPA化を目指す中で、「継続性のある」ファッションビジネス、SPA化への本当の壁は、
週間ベースの店頭情報をサプライチェーンにいかに的確にタイムリーに返せるか?
という部分にあると思っています。それができることが「顧客視点のファッションビジネス」への第一歩だと思うからです。
できない理由はいろいろあると思います。しかしながら、指をくわえているうちに、成功している国内外のSPA企業は日々それに取り組み、磨きをかけてゆきます。
そんな時代にあなたの企業は・・・
講義終了後、聴講生の皆さんが記入した用紙を拝見させていただきました。当初、用紙を回収するとは言っていませんでしたが、業務も違い、感じ方はそれぞれでしたが、自分たちの今の業務と結びつけたコメントがほとんどでした。とてもうれしかったです。
今日はいい時間を過ごさせていただきました。機会を与えてくれた、また、今回の講義のためにご協力くださった関係者の皆様に感謝いたします。
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