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August 27, 2006

ナイスクラップが仕掛ける激安店の可能性

 8月26日の繊研新聞の1面に、先ごろ東証一部へ指名替えしたパルグループの傘下にあるナイスクラップ(ジャスダック上場)が始めた低価格業態「リマインド・ミー&フォーエバー」の立ち上げに関する記事が掲載されていました。

 同業態は、もともとナイスクラップのアウトレット業態で売上好調だった「リマインド・ミー」(6年前に立ち上げ、現在9店舗)の売れ方を研究して、プロパーでその価格(1900円-2900円が中心価格帯)を実現しようと模索していた結論であり、「商品の安さとぜいたくな空間の落差」を売りに、都会育ちのナイスクラップが、今後3-5万人の小商圏で多店舗化を計り、会社の柱にしようという戦略業態です。

 この第1号店が、7月にOPENして話題(と言っても勝手に注目しているのですが)のジョイフル本田を核とした次世代近隣型SC、ひたちなかのファッションクルーズにあるものだから、とても興味深く読ませていただきました。

 ファッションクルーズHP

 以前もブログで触れましたが、ファッションクルーズは、まちづくり三法改正後、スーパーやホームセンターを併設する近隣型SCへの出店が懸案であるファッション企業にとって、マスマーケット向けのプロパーショップと都心SCへ出店しているブランドのアウトレットショップがミックスされた、これからの小商圏のファッションマーケットを占う試みだと思うからです。

 また、今後増えるであろうと予想されるそういったタイプのモールの中にピッタリのコンセプトなのがこのナイスクラップの「リマインド・ミー&フォーエバー」と言えましょう。

 記事の中で、同業態は”ナイスクラップ流しまむら”と表現されていますが、これからは、自転車で行ける距離にそこそこ感度が高いのはあたりまえ、ポピュラープライス(ユニクロやハニーズの中心価格帯です)で楽しく、おしゃれにコーディネートも出来てお買い物ができるファッションストアが出来てしかるべき時代だと思います。というか、そこが大きなマーケットの隙間だと思いますね。

 この辺の動向、是非、チェックしておいてください。

 関連エントリー-アウトレットモール出店再開
 関連エントリー-ポストSC時代に大切なこと

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