ピーチジョンとワコールの連携始まる
8月30日の繊研新聞に、5月に資本提携した女性インナー最大手のワコールと同急成長企業のピーチジョン(PJ)の具体的な業務提携案が掲載されていました。
以前ブログで両社の資本提携の話題は取り上げましたが、その後、ワコールが野口会長(社長の元夫)が保有するPJの49%の株式を約150億円(記事を読んだ時びっくりしましたが)で譲り受けることになり、株式の51%は野口社長、49%をワコールホールディングスの体制で、野口社長の良さを活かすべく業務提携の話が進んでいたようです。
PJは生活者の心を上手に掴んだマーケティング先行型なところはありますが、業界筋や消費者調査などでは、品切れ、納期遅れ、品質に課題があると聞いていました。そこで今回は、ワコールが2人の役員を送り込んで、まずは、特にサプライチェーンの業務改革を行うようです。
ワコールの海外生産拠点を利用して、PJのそれを強化改善しようというもので特に、
○人気商品の在庫管理
○リードタイムの短縮や品質向上
○コストダウン
に力点が置かれる模様です。おそらくワコールの工場を使ってしまうとPJの商品の顔が「硬く」なってしまう可能性もあると思われますので、PJの工場を指導するという形が理想的なのではないか、と思ったりします。
また、記事によると、PJのアジア出店やPJを卒業したお姉さん版のブランド開発も視野に入れているとのこと。面白い展開になりそうですね。
ここのところますます都心のJRの車内ではPJの広告が目立ちますね。以前にも増して力が入っているような気がします。
今回の提携では、当然株式公開も視野に入っているでしょうし、両社の良さを活かしての息の長いブランディングが行われることを楽しみにしています。
関連エントリー-ワコールHDがピーチジョン(PJ)と資本業務提携
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