定番スニーカーの値崩れ
8月17日の日経新聞に「定番スニーカー値ごろに」という見出しで有名ブランドのスニーカーが値下がりしている、という記事が掲載されていました。
記事によると、皆さんおなじみの定番キャンバスシューズ、VANSバンズのスリッポンやCONVERSEコンバースのオールスターあたりが、靴専門店チェーンABCマートやアスビーなどで、25%-50%OFF販売が恒常化しているとの話。
2000年前半までのナイキの希少価値戦略に支えられていたスニーカーブームは、当時シューズバイヤーをしていた記憶によると、アディダスの供給過剰販売とファッショントレンドの変化があいまって終焉を迎えました。
その後、上記のキャンバス系定番シューズが売れ筋上位に浮上したものの、レザースニーカーに比べ、単価が安く、スポーツシューズ市場はそれ以来売上前年割れから抜け出せない現状が続いていたと思います。
ブランドスニーカーのディスカウント販売は、今も昔も決して珍しいことではありませんが、定番商品の安売りがここまで恒常化する背景には、下降が続くマーケットの切迫感と同時に、靴専門店、特にABCマートの急速な成長がスポーツブランドシューズメーカーと専門店の力関係を逆転させ、主導権が小売チェーン側に移ったことがあると思います。
以前、ナイキやアディダスといったインターナショナルブランドすらABCマートの郊外店向けに低価格帯シューズを別注する時代になった記事を取り上げました。
また、今回取り上げられている、アメリカのVANSは今やABCマートのものですし、同様にコンバースの商標権も日本の伊藤忠商事が持っています。ある意味、日本国内の力関係や戦略で価格はどうにでもなりそうです。
ナイキがスニーカーのアメリカなど海外との内外価格差をなくしたと言われてはいますが、まだまだ日本の生活者は高く買わされているとも思います。
しかし、いつも思うのですが、スニーカーの価格が値ごろに向かうのはいいのですが、やはりディスカウントという形になってしまうんですかねえ。そこがメーカー側のプライドと店頭の現実の折り合いなのでしょうか。なんか、ファッションというよりカメラ屋、家電量販店のようで・・・。
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