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August 07, 2006

この夏またもや変化対応で明暗わけた?SPAと集荷型ストア

 8月7日の繊研新聞に、6-8月の端境期に、天候を理由に苦戦を強いられた多くのカジュアル系ファッション専門店を尻目に、晩夏物の巧みな投入によって好業績を上げたSPA企業各社の事例が掲載されています。

 確かに、梅雨と本格的に暑くなるのが遅かったこの夏。集荷仕入型ファッション専門店は、従来通りメーカーが作りこむ主力の半袖トップスやショート丈のボトムが売れず、売上前年割れが相次いでいたと聞きます。反省の弁は「天候不順で顧客の欲しいものが店頭で提案できなかった」と他人事のようなコメント。同情しながらも、毎シーズン同じことを繰り返すのか?・・・と深いため息。

 上記記事ではジャパンイマジネーションのセシルマクビー、クロスカンパニーのイーハイフンワールドギャラリー、ポイントのローリーズファームの成功事例が挙げられており、それらの共通点は

 ○この秋に期待されている新鮮な色やディテールを
 ○夏でも着れる!今すぐ着れる!素材とデザインに落とし込んだ商品

 ファッションのシーズンは春夏秋冬と言われますが、その中でも、もっとも長いシーズンは夏。顧客の立場からすると後半戦もっとも「飽き」の来るシーズンにもなります。これに対して、売場に新しいものを提案しよう、新しいものをすぐに着たいという顧客心理に応えようと、前倒し提案した結果に尽きます。

 【明】顧客に常に新鮮な商品を提案しようと、従来のシーズンのサイクルを細分化して次々に新しいものを投入するSPA企業。
 【暗】メーカーの企画サイクル、生産の都合と連動したシーズンの枠組みが崩せない集荷型専門店。

 去年の冬は、寒すぎて玉切れ、今年の夏は暑くならずに同じ商品が店頭に並び続ける晩期、端境期・・・いい加減、生活者の気持ちに立って、不安定な天候もものともしないファッションマーチャンダイジングを勝ち組SPAから学ばなければならない時ですね。

 関連エントリー-冬物商戦後半で明暗分けたSPAと集荷型ストア

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