住金物産のICタグによるアパレル国際物流
9月13日の日経MJに、アパレルOEM生産では業界でも指折りの商社、住金物産が、人気ブランド、イネドやエフデを展開するフランドルと組んでICタグを使った国際物流の実証実験に乗り出すことに関する記事が掲載されています。
これは、フランドルが住金物産に製品発注した後
住金物産
↓
ICタグメーカー
↓
中国縫製工場
↓
上海物流拠点
↓
上海輸送業者倉庫
↓
国内物流拠点
↓
フランドル店舗
と段ボール単位、製品1品1品単位でその状況が追えるもので、これまで百貨店や紳士服チェーンで行われていたICタグの実験よりも実践的(一気通貫)で、地に足が着いていると言えます。
フランドルは、コムサデモードを展開するIT嫌いで評判のファイブフォックスグループながら、業界が昨年あたりからICタグについて騒ぎ始めているのに対し、先駆けて数年前から、いち早く全品にICタグを装着して店頭棚卸し含め運用しているアパレル企業ですし、そこに中国アパレルOEM生産に長けた住金物産のオペレーションが直結すればかなり実践的な実験ができると思われいます。
百貨店などがICタグをつけたから在庫管理ができるようになったと喜んでいる間に、もっともICタグの活躍が期待される物流と生産現場から店頭までの一気通貫性での実証実験、業界でもっとも堅く、注目すべき実験事例になると思います。
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Comments
こんにちは。LAビジネスウォッチャーズのJOEです。
先日もウォルマートがRFIDの導入をさらに推し進めるという発表がありましたが、ここ数年でRFIDのビジネス界での応用が一気に進んできたという感じですね。この事例私も注目したいと思います。
Posted by: LAビジネスウォッチャーズ | September 15, 2006 09:15 AM
JOEさん
いつもありがとうございます。
日米のRFID導入は注目ですが、ウォールマートはICタグのコストをメーカー側に負担させています。
日本でもICタグは数十円と高く、日本のアパレル業界の実験では、誰がそのコストを持つかで足踏み状態になっているところが多いようです。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | September 16, 2006 07:00 AM
takaさん
こんにちわ。ICの上嶌です。
>ICタグの実験よりも実践的(一気通貫)で、地に足が着いていると言えます。
おっしゃるとおり、この実験は原価がどの程度下げられるか?を検討できる非常に現実的な実験だと思いますし、上手くいくと業界に火がつきそうな予感がします。
今後も注目したいと思います。
今後ともよろしくお願いします
Posted by: ueshima | September 16, 2006 08:15 AM
上嶌さん
いつもありがとうございます。
住金物産とフランドルの実証実験は、これ以上成果がはっきり検証できる事例はないと言っても過言ではないと思います。
検証結果に注目しましょう。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | September 17, 2006 09:43 PM
「フランドルは、コムサデモードを展開するIT嫌いで評判のファイブフォックスグループながら、」の部分、二箇所、違ってますよ。
ちょっと残念。。。です。
Posted by: webmaster | October 24, 2006 03:16 PM
webmasterさん
コメントありがとうございます。
事情にお詳しいようですので、もし小生の勉強不足ゆえの誤りがあれば、その二箇所をご指摘いただければ幸いです。訂正いたします。
フランドルはずっと、ファイブフォックスグループと認識していました。
実際、フランドルのHPの沿革にも立ち上げは単独だったとしても「平成元年ファイブフォックスグループに参画」とありますし、現会長さんは上田さんです。
コムサデモードはファイブフォックス(FF)社の看板ブランドですね。
FF社の「IT嫌い」は言いすぎだったかもしれませんが、周辺の複数の取引先によると、ITに頼らず、むしろITをかたくなに導入せずにアナログで戦おうという姿勢を貫いておられるように思います。
ちなみに私は、IT至上主義者ではありません。それは企業それぞれのやり方ですから。
よろしくお願いいたします。
Posted by: taka | October 24, 2006 07:02 PM