« ISETAN MEN'S(イセタンメンズ)が統一PBスタート | Main | 【お知らせ】ファッションビジネスセミナーの講師務めます »

September 10, 2006

東京発日本ファッションウィーク(JFW)が終わって

 9月10日の日経MJに8日で閉幕した日本ファッションウィーク(JFW)に関する記事が掲載されています。

 政府や大手企業が協賛しての第3回目、大手広告代理店もからんで、ユニクロのイベントも組み込まれた今回のJFWですが、業界的に特に注目されていたいくつかのポイントとして、

 ○20年以上、常に「パリコレの3週間後」に開催されていた東京コレクションを
  パリコレの1ヶ月前、世界で最も早いニューヨークコレクションに先駆けて
  開催したこと。

 ○国内外のバイヤーが効率よく回れるように、会期を5日間に絞ったこと

 が挙げられます。

 「パリのモノマネ?」「いつも最後の東京」のレッテルを、世界的に先端と言われるストリートファッション、リアルクローズを生み出している東京の、進化しつつある若手デザイナーのコレクションを海外からも、もっともっと注目してもらおう、と開催された、世界のコレクション水準を目指したチャレンジのスタートであったことに着目したいと思います。

 結果、アジアを中心に海外プレスは130人で前回の4割増し、海外バイヤーも50人と2.5倍とのこと。数字的には、伸びているものの、決してまだ満足な数字ではないかもしれません。今後、実際、商談やその他総合的に検証されてゆくことでしょう。

 少しずれただけのニューヨークにバイヤーを取られたというデザイナー、コレクションの仕込みが間に合わず、10月に別枠でコレクションを発表するデザイナーが結構いたり、初めての試みにいろいろな反応、反省点はあったようで、今回の開催スタート時点で、当初パリコレの2ヶ月前の1月に予定されていた次回、第4回がパリコレ直後の3月に変更になったと聞いた時はちょっと複雑な思いがしました。

 それも、今回から実行委員に加わり、この「世界のコレクション水準」を強烈に推し進めた方に期待していたからです。

 その方は、10年前、IFIビジネススクールでファッションビジネスへの情熱を熱く語ってくださった、イッセイミヤケの現社長、太田伸之さんです。以前、繊研新聞のインタビュー記事を読んで、「そうか、太田さんがまた喝を入れてくれるのかぁ」とちょっと、昔を思い出してワクワクしたものです。

 太田さんのブログに今回のJFWの舞台裏、実行委員側の熱い思いがつづられています。とても感銘するところがありますので、是非お読みください。

 そう、これからですよね。「最低1年かかる」と今回の反省も踏まえてこれから1年後の第5回目のための準備に入るそうです。回を増すごとの進化を楽しみにしております。

 それから、内容は違っても、東京から世界に発信という共通の思いをもった東京ガールズウォーカー(TGC)とのコラボも将来、是非実現して欲しいと思っております。

皆様の応援が毎日の活力になります。
今日もこちらをクリックしていただければ幸いです。

blogrankings2 >>>人気blogランキング に参加しています。

| |

« ISETAN MEN'S(イセタンメンズ)が統一PBスタート | Main | 【お知らせ】ファッションビジネスセミナーの講師務めます »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 東京発日本ファッションウィーク(JFW)が終わって:

« ISETAN MEN'S(イセタンメンズ)が統一PBスタート | Main | 【お知らせ】ファッションビジネスセミナーの講師務めます »