イオンが握る?ダイエー再建第二幕のゆくえ
9月7日の日経新聞や繊研新聞は、またもや6日に大型店大量出店など今後の事業戦略を発表したファストリ(ユニクログループ)の記事で持ちきりですが(ところで、ファストリの新ロゴ、どこかの新聞社の旗みたいですね)、日経新聞の記事では、柳井会長は正式にダイエーへの出資を否定されていました。
さて、各メディアによると、丸紅は10月までに今後のダイエー再建の支援パートナーを決めるべく、今週からイオンとウォルマートそれぞれと本格的な交渉に入るとされています。
先週、今週と何人かの業界企業幹部の方々とお話をする機会がありましたが、当然のことながら、この巨大流通企業再建第二幕の話が毎回の話題に登りました。大方の見方を整理すると、以下の通りといったところでしょうか。
○やはりイオンが本命。今、日本でダイエーの再建を実現できる企業はイオンしかないであろう。
○報道では丸紅が「選ぶ」立場にあるように写るが、焦る必要のないイオンはじっくり精査の上、交渉に臨むことができる。単独では再生の難しい丸紅の足元を見る可能性は大。
○丸紅が結論を急げばウォルマートに落ちる可能性も。しかしながらその後、再建第三幕の必要性も。
結論、交渉の長期化とイオン主導で進むのではないか、との見方が強かったですね。
約17.4兆円と言われているスーパーの国内市場規模の中で、パートナーがイオンになればグループ売上高6.1兆円(シェア35%)、ウォルマート=西友になれば同2.6兆円(シェア15%)と、いずれにせよ、卸を含めた業界再編の幕を引くのは間違いなさそうで、業界としては目が離せませんね。
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