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October 22, 2006

隅に置けない!ワゴン店舗の魅力

 10月20日の日経MJの一面に、ショッピングセンターなどの通路に置かれ、当初は仮設、臨時、催事の役割であった雑貨などを販売する「ワゴン店舗」のローリスク高効率販売についての記事が掲載されています。

 海外のSC視察の際は、いつも楽しみであったワゴン店舗も、最近は日本のSCやアウトレットモールのお約束の風景としてしっかり定着した感があります。

 記事に掲載されている一般的なワゴン店舗出店のSCとの契約条件を引用すると

 【出店時】 
 ○内装費   -看板代など5-10万円、なしのところも多い
 ○敷金保証金-25-50万円、契約終了時に返還、なしのところも多い
 ○初期投資  -0-60万円

 【出店後】
 ○家賃    -月売20-25%の歩合あるいは、1週間5-7万円の固定
 ○契約期間 -最短1ヶ月、3ヶ月程度が多い、2年以上更新継続するケースも
  
 と固定費は極端に安いところに特徴があります。

 これに目をつけてワゴン店舗をチェーン展開しているサンダル専門店「クロックス」は、1坪月商800万円売る稼ぎ頭(御殿場プレミアムアウトレット店)もあるそうです。

 考えてみれば、通常のテナントよりも通行客数は格段に多く、商品が手に取りやすく顧客に身近、エンターテインメント性も高い、店舗販売でもっとも効率が高いと言われる、「店頭販売」のおいしいところだけを取り出したようなもので、記事のように、バッグ、靴、帽子などアイテムが絞られた商品を販売するのであれば、極めて結果が出やすい販売方法と言えます。

 これは新規商品開発の実験販売や個人の起業にもピッタリの売り方だと思います。シーズナル服飾雑貨はもちろん、アパレルでもTシャツなどなら十分いけるんじゃないでしょうかね。

 話はファッションではないところに広がってしまいますが、以前から注目している飲食サービスビジネスに「ネオ屋台村」があります。これは、ワークストア・トウキョウドゥ社が展開する屋台イベントビジネス(ケータリングビジネスにも近い)で、東京国際フォーラム前などでもおなじみですが、ランチタイムに世界のジャンクフードを販売する軽自動車を毎週日替わりで数台乗りつけ、曜日別に違ったランチメニューがいろいろ楽しめるというサービスです。毎日、OLさん中心に行列して、楽しそうに召し上がっている姿も東京国際フォーラム前のひとつの風物詩になっているのではないでしょうか。

 「ワゴン店舗」もこの「ネオ屋台村」も人気のキーワードは同じだと思います。

 生活者に身近で親近感がある!エンターテインメント性が高い!
 
 そうそう、私たち生活者は、毎日、ワクワクするような商品との出会い、ライブ感覚と感動を求めていますからね。 

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