店頭情報収集、ハニーズの場合
10月13日の繊研新聞に、レディースSPAチェーン大手のハニーズが今年2月から始めている新着商品人気投票システムに関する記事が掲載されています。
ハニーズは、毎週
月曜日・・・前週の販売データの分析
火曜日水曜日・・・バイヤーによる都内の定点観測(マーケットリサーチ)
木曜日・・・発注会議
金曜日・・・中国の工場への発注
を繰り返し、30-40日の生産期間で毎週店頭に60-70品番の新商品を投入しています。
毎週木曜日の発注会議では、現場の声を反映させるために、顧客の世代に近い店長の一部を会議に呼び、商品ひとつひとつにつきデザイン、品質、価格について、挙手方式で反応を見た上でデータとの整合性をとって発注数量を決定してきましたが、さらなる精度を上げるために、まずは、今年の2月から全店(約600店舗)が人気投票形式で、投入商品の良し悪しや今後欲しい数量などを投票出来るシステムを導入し、上位50位を見て追加発注や新規商品発注の判断などに活用しているとのことです。
同社は従来の企画生産サイクルにこの情報を付加するとともに、月曜日に投票された結果を火曜日には全店に返すことによって各店に仮説検証をさせ、将来のバイヤー育成にもつなげようと考えているようです。
また、8月からは、未投入の商品も画像ベースで投票をしてもらい、初回発注数量の判断に活用し始めたとのことです。
以前もポイントの店頭情報収集に関するエントリーをしまいたが、ファッションストアにとって、いかに生活者との接点である店頭からデータでは読み取れない情報を収集するかが、課題だと思います。
そのひとつの手法として各社が取り入れているのが、営業日報や週報だと思いますが、効果的な運用が出来ている企業は結構、少ないのではないかと思います。店長育成も含めて永遠の課題ではないでしょうか?
私もかつて、いかにPOSから読み取れない、まだ売れてないけど試着する人が増えた、など先の判断に役立つ「顧客行動」をいかに週報に書いてもらうかに躍起になったものです。
ある私の知り合いの有名SPAご出身のファッションコンサルの方がよくおっしゃいますが、彼がSPA企業のコンサルを始めるとまず一番初めにチェックするのが、週報。
週報を見ればMD(マーチャンダイジング)に意思があるのかないのか、それが本部から店舗に的確に伝わっているかがはっきりわかるとのこと。
うまくいっていないところは、POSを見ればわかる、売れている商品の点数や金額しか書いてなかったり、もっともひどいのは、「予算取れなくて申し訳ありません」なんて懺悔文があるところ。押しなべてMDもむちゃくちゃ!といいます。
120%同感ですね。
毎週毎週の企画・仕入のMD意図を明確に店舗に伝えてこそ本当にできる仮説検証(PDCA)だと思います。
どんなツールを入れようが、やはり魂を入れるのは人、であるということを忘れてはいけませんね。
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Posted by: フリーターから社長へ!億万長者への旅 | October 17, 2006 11:41 AM