米アーバンアウトフィッターズ、欧州そして日本へ
10月2日の繊研新聞によると、アメリカの大学生に人気のカジュアルブランドセレクト&SPA型チェーン、アーバンアウトフィッターズは、これまでの英国、アイルランドに続き、この度、コペンハーゲン、ストックホルムに出店し、今後欧州出店を加速、3年以内に日本進出も視野に入れているとのことです。
アーバンアウトフィッターズは、アメリカにリサーチに行かれる業界の人間には、おなじみで、90年代後半から今世紀初頭まで多くのカジュアルチェーンが参考にしたファッションストアですが、一般の方にはあまりなじみがないかもしれないので、同社のメイン業態、ウィメンズ業態、ヤングレディース業態のURLを紹介しておきましょう。
Urban Outfitters アーバンアウトフィッターズ
Anthropologie アンソロポロジー
Free People フリーピープル
アーバンアウトフィッターズとの出会いは、私が90年代前半にアメリカのヘビーウエイトのTシャツを日本に輸入すべく、アメリカ東海岸に足しげく通っていたころ。NYのSOHO店で胸躍る思いをしたのを今でも忘れはしません。
同社は、フィラデルフィアのキャンパス近くで1号店をOPENして以来、大学に合格して、一人暮らしを始める18歳の男の子女の子のライフスタイルにあったファッションとグッズを提案するというコンセプトの店で、アパレル、服飾雑貨、アクセサリー、家具、インテリア雑貨、パーティーグッズなどなど・・・赤錆の利いた鉄骨と廃材を利用した天井の高いウエアハウスタイプの大型店にその品揃えのバラエティさはこの上ありません。
今や、株式も公開し、アメリカ全土に出店しておりますが、90年代は、そういったコンセプトゆえに、大学のある街にしか出店しない、という出店ポリシーを貫いていたところにほれ込んだものです。
単調なSPA系のストアや量販集荷型チェーンが多い中で、アンチテーゼのごとく、アパレルはディーゼル、トリプルファイブソウル、アディダス、スピワークなどをホットでクラシックなNBブランドを核にして、それにアメリカの新鋭ブランドや、BDG(ブルドッグ)、FP(フリーピープル)といったPBに、更に古着をミックスさせ、アジアン系の生活雑貨でスパイスを利かせた店内は1時間いても飽きなかったものです。
最近は、既存店売上に少々翳りが見えてきたようですが、今後は積極的に海外へも展開するわけですね。
ロンドンにハイストリートケジントンの店も訪問しましたが、イギリスの人気ブランドを上手に取り入れ、ロンドンローカルにあった店舗と品揃えをしていてさすがだなと思ったものです。
欧州では、5~10年で50店舗を計画しているとのことですが、ロンドンに続いて、ファストファッションのH&Mの牙城、北欧を攻めるあたりは、とても面白いアプローチですね。アパレルだけでなく、生活雑貨にもこだわりがありますので、北欧っ子にも受けること間違いないのではないかと想像しております。
日本でいうと・・・代官山や原宿などにあるDEPT(デプト)あたりが雰囲気近いかもしれませんね。
数年前から、社長さんが来日して、日本進出のための立地を物色したり、情報収集していたのは聞いていましたが、日本マーケットをどう見て、どんなローカル商品ミックスで来るか、とても楽しみなところです。
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Comments
お久しぶりです。LAビジネスウォッチャーズのJOEです。
いよいよアーバンアウトフィッターズ日本進出ですか。私はこの店が好きでよく買い物に行くのですが、魅力的な店舗作りにはとても感心させられます。日本でどんな店舗展開をするのか私も非常に楽しみです。
Posted by: LAビジネスウォッチャーズ | October 12, 2006 01:55 AM
JOEさん
いつもコメントありがとうございます。
LA界隈では、サンタモニカプロムナード、オレンジカウンティのAntiMallのアーバンアウトフィッターズが定点観測の場でした。
懐かしいな。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | October 12, 2006 07:37 PM