ハニーズが中国100店体制に向けて中国人留学生を育成
10月5日の繊研新聞によると、ヤングレディースカジュアルSPAのハニーズは、今後3年間で中国に100店舗体制を築くのにあたって、日本に留学に来ている中国人学生8名の新卒採用を決めたとのことです。
8名は服飾系学校の卒業予定者ではなく、4年生大学や大学院卒業見込みの方々だそうで、1年半で店舗開発、企画、スーパーバイザーのプロに育て上げ、中国でキャリアとして活躍してもらおうという話です。
さすが勢いのあるハニーズ、と思うと同時に、なんかいい話だな、と思いました。
ハニーズのビジネスモデルは、東京のストリートファッションのスピードと中国のクイックデリバリーあってこそ。今回の話は、会社も中国のファッションビジネスの発展に貢献できるし、留学生の方々も、日本で一生懸命勉強して、将来故郷のファッションビジネスで活躍する人材に育っていき、ハニーズに恩返しをするのだろうな、と想像できます。
ハニーズは日本でも年間100店舗以上の新店出店を行っていますが、チェーンストアにおいて多店舗化の本当の壁は人材育成です。同社は、これに対して、大卒新入社員を半年で店長に仕上げる組織と教育体制を敷いて努力しているのは有名なところです。
中国出店に関しても人とともに会社が成長してゆくことを考えているんだな、と関心しながら記事を読んでおりました。
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Comments
はじめまして。いつも拝見させていただいております。
私の知っている限りですが、ハニーズはもともと1名か2名の留学生採用予定だったんですが、急に8名まで増えたのが単なる三年間百店舗体制のためだけなのでしょうか。
確かにこれはいい話でもありますが、恩返しをするなんてまだまだ先のことではないでしょうか。
Posted by: what's the guy's name | October 07, 2006 02:23 AM
what's the guy's nameさん
コメントありがとうございます。またいつもお読みいただきありがとうございます。
ハニーズさんの内情は存じ上げませんが、繊研新聞の記事の報道内容を、私なりに「前向き」に捉えてみたものです。
もちろん、ハニーズさんの取り組みも「これから」で、「恩返し」となると、お互いの信頼関係を前提に5-10年がかりの話になると思いますが、人を育てるということは、それくらいのつもりで取り組まないといけないと思います。
日中関係の中でそんな取り組みがこれから増えてくればいいな、という思いで書かせていただきました。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | October 07, 2006 01:46 PM
はじめまして。少し疑問に思ったのと、世間で勘違いされたままだと、会社にとっても あまり良い影響がないと感じたのでコメントさせていただきます。
人材育成に関して、、
実際の現場ではほとんどされていないのが現状です。
20代後半~のアルバイト採用者は、経験者がほとんどなんですが、
他社できちんと教育されて来ているので、ハニーズの社員の常識の無さ、販売員としての自覚、社会人としての意識の低さに驚く人が多いのが事実です。
お客様に対する責任感など、、
何かミスがあった時にほとんどの社員は責任逃れの事ばかり考え、まずお客様に謝る、商品を大至急用意する、等の基本的な行動がとれない。
文中に出てきた
『新卒社員を半年で店長に・・』
も 言葉を読むと私も感心してしまいますが、スピードアップばかり重要視されているのか、何が失礼で何がいけないのかなどの社会的・職業的常識などが欠如している店長が育ってしまっている現状。
もう少し時間をかけて、しっかり教育していかないと、、この不況の中、企業としての成長は無いと感じます。
中国人の新卒の方にちゃんとした育成が出来るのを祈るばかりです。
Posted by: デボラ | February 08, 2010 03:44 PM
デボラさん
貴重なコメントありがとうございました。
年間100店舗以上出店という急成長を大手企業出身の中途社員採用で補う場合の現実を痛感しました。
企業文化が固まっていないうちに異文化を大量に入れるのは難しいですね。いい形で化学反応があればよいのですが・・・
ハニーズさんのビジネスモデル自体はとても理にかなっていると思うので、うまく立て直されて、新たな成長軌道を描かれることを祈っています。
Posted by: taka | February 10, 2010 01:32 AM