しまむら1000店舗突破、いざ都市部攻略へ
10月27日の日経新聞、日経MJ、繊研新聞各紙が一斉に、10月26日の3店舗の出店をもって、1002店舗と、1000店舗を突破した、しまむら社の「ファッションセンターしまむら」の記事を取り上げています。
日本のファッションチェーン、単一業態で1000店舗達成はもちろん初の快挙になります。すばらしいですね。
02年に沖縄に出店して47都道府県に出店を果たし、東北や北関東のいくつかの県では、衣料消費マーケットシェアの10%を占め、地方では知名度が高く、東証一部上場、ユニクロと並んで、ファッション業界のもっとも優良企業のひとつであるしまむらも、都心部ではそれほど知名度がありません。
それもそのはず、ファッションセンターしまむらは、地代家賃の安い郊外ロードサイド立地の人口10万人商圏、売場面積300坪、年商3.5億円、ローコストオペレーションをフォーマットにしているため、これまで東京、大阪の都心部にはほとんど出店しておりませんでした。
それを数字で表したものがしまむらの18年2月期決算概要 の10/14ページにあります。
しまむらの衣料マーケット全国シェア平均は4.43%。福島県の14.30%を筆頭に山梨県、群馬県など6県では県のシェアを10%以上獲得している計算になりますが、東京都は0.74%、大阪府は0.67%。東京は23区では足立区に2店舗、江戸川区に1店舗という状況。
業界では、マスマーケットでの単一業態の出店余地は1200店舗と言われており、同社も当初はそのあたりを目標にされていたようですが、1000店越えを果たし、各紙記事中の野中社長のコメントでは、「都心部の出店を考えれば2000店舗も可能、今後、グループ全体で年間100店舗出店する計画のうち東京、神奈川、埼玉で20店舗は出したい」としています。
そのため、26日に出店した店舗のひとつ、ホームズ葛西店(東京)では、感度の高めのファッション衣料と服飾雑貨、靴のみに品揃えを絞った実験をしているとのことです。同社は、数年前から、すでに既存店でも、VMDやファッションの先取りの実験を繰り返しており、商品によっては、多少高額品も売れる、と自信を得ていると聞いています。
確かに、都心のど真ん中でなくても、首都圏近郊地域にホームセンターやスーパーが核になったパワーモールの出店余地はあると思いますし、既存の駅前不振SCも少なくありません。
キーになるのは、しまむらの都心型ファッション衣料マーチャンダイジングが、
○郊外では10万円を切る月坪当たり売上をどこまで引き上げられるか?
○集客力を見込んだSC誘致で、家賃比率をどこまで抑えられるか?
にかかっていると思います。
これは面白くなってきましたね。
都心部でユニクロおよび低価格業態のジーユー(g.u.)、大型店の実験を始めているハニーズ、そしてファッション衣料に絞ったしまむらの都心型フォーマットの激戦がカジュアル衣料のさらなる低価格化を引き起こすか?
勝敗はもちろん、「安さ」だけではなく、イメージ戦略も含めて、生活者に、「安いけど悪くないよね」と言わせることだと思います。
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Comments
takaさん
お世話になります上嶌です。トラックバックさせて頂きました。
しまむらの都心出店、面白くなりそうですね、売場面積や商品構成などどういった戦略で出てくるのか楽しみです
これからもよろしくお願いします
Posted by: ueshima | October 28, 2006 11:00 PM
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Posted by: 御縁研究所 | October 29, 2006 10:45 PM