イオン、ダイエー&マルエツ株取得で流通王者へ大手!
本日の日経新聞の一面は、先だってダイエー再建に向けて優先交渉権を獲得したイオンと丸紅・ダイエーの3社間の今後の提携交渉の骨子についての記事でした。
交渉内容は
○丸紅がダイエー株15%をイオンに売却
(これによりダイエーへの出資比率は丸紅44%、イオン15%)
○ダイエーがマルエツ株20%をイオンに売却
(これによりマルエツへの出資比率はダイエー37%、丸紅30%、イオン20%)
その上で食品、衣料の商品共同開発や物流・システムの共同利用、商品共同仕入れが提携内容に盛り込まれている模様です。
先週業界の予想通り、イオンへの優先権があっけなく決まった時には、イオンがマルエツの株30%を要求して、イオンの発言力が高まることを懸念した丸紅が難色を示した内容の興味深い報道がありましたね。その際は、「さすがイオンの交渉上手」と思いましたが、取り急ぎ、交渉を進めるにあたってはイオンが一歩引いた?形になったのでしょうかね。来年3月末に譲渡額を決定とありますが、これからの交渉も見ものです。
流通業界各社のここのところの業績トレンドは、GMSは厳しく、食品は堅調。したがって、イオンのねらいはダイエーそのものの再建よりも、
○手薄な首都圏基盤の食品スーパー、マルエツ取得
○まちづくり三法改正をにらんだダイエーの都心部物件のSC開発
○イオン中長期計画売上7兆円に向けての数字合わせ
あたりにあるのでしょうね。
来年3月までの、流通最大手イオンと総合商社丸紅の日本流通史上最大の綱引きに注目です。
関連エントリー-イオンが握る?ダイエー再建第二幕のゆくえ
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