あの店の香り覚えてますか?
11月3日の日経MJの1面は店内の香りで差別化を試みるライフスタイルストアの特集でした。
人間の五感の中で視覚以上に脳に印象を刻み込むと言われる嗅覚に訴え、効果を上げている、ゴールドウィンのノースフェース、トヨタのレクサス、ワールドのドレステリア、高級時計のフランクミューラーなどなどの事例が掲載されており興味深く読ませていただきました。
この記事を読んでいて、10年くらい前にアメリカで初めて「アバクロ」ことアバクロンビー&フィッチのお店を訪問し、忘れられないお店のひとつとなった時のことを思い出しました。
アバクロは当時から(いやもっと前からでしょう)今日まで、ポロラルフローレン張りの内装やリミテッドグループで仕込まれたVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)だけでなく、ウーハーの効いたオルアナティブロックのBGMやウッディなフレグランスの香りをその店舗ブランディングに憎いほど上手に使っており、東海岸から西海岸まで、どのアバクロの店舗に行っても同じ雰囲気に包まれる感じにさせる演出に力を入れており、商品そのものやマーケティングだけでなく、この演出が今日のアバクロ人気の主要因のひとつになっているのは間違いないと思っています。その複合技の中で、香りは確かにとても印象的で、その後、いろいろなファッションストア、ライフスタイルストアに訪れては、その「店の香り」を意識したものでした。
その後、気にしていると、日本でも、中目黒、代官山あたりの古着&アメカジストア(古着の特有の匂いを紛らわせるためにしていたという説もありますが・・・)や裏原宿のストリートファッションストアでも御香を焚いてストア演出の一部としているのが見受けられましたし、昔好きだった上野の「ガラクタ貿易」の材木(スギ?ヒノキ?)の香りも、店に入ったとたん、ああ、また来ちゃったな、と思いましたから、「店の香り」は少なからず効果はあるのではないかと思っておりました。
今回の記事のように、個性的な店頭の香りがストアブランディングを演出するっていうのは、とても豊かで素敵な時代だなと思い、今後もそんなゆとりの中でのショッピング体験の広がりを楽しみにしています。
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