紳士服チェーンが期待する婦人スーツ販売
11月29日の日経MJに2プライススーツのさきがけ、ザ・スーパースーツストアを展開するオンリーが、既製婦人スーツの全店販売を始める、という記事が掲載されています。
従来は、PO(パターンオーダー)の対応のみだったものを、一部店舗で実験販売をしたところ、
1.試着後、すぐに買って帰れ(POではお渡しまで2週間)
2.同じ生地を使ってもPOに比べて3割安い(2万円台中心の模様)
ということで、1割未満だった女性客構成比が3割にまで達したため、全店販売へ踏み切ったとのことです。
郊外型大手紳士服チェーンでも、男性と一緒に来店する女性(奥さんや娘)が多いことで、団塊世代がリタイヤする2007年問題によるスーツ需要減対策として、期待をしていることを以前繊研新聞あたりでも読みましたが、まだ現状は、リクルート、フレッシャーズとお母さんの入学式対応が中心のようです。
一時的にしか着ないこれらのスーツを百貨店では高すぎる、量販店では味気ない、ということで、スキマに対して紳士服販売の生産、接客ノウハウが活かせるかどうかに期待がかかりますが、以前読んだ記事では、とは言え、売上構成比でいっても1-2%程度。スタイル変化の激しい婦人服の方へと手を広げられるかについては各社まだまだ慎重に見ているようです。
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Comments
オンリーといえば、本社は京都でしたよね。1980年代から90年前半には、インポートカジュアル中心だったように記憶します。北山通りのお店にトラサルディやGMV、ヴェルサーチなどのジーンズを買いにいきました。恥ずかしくて穿けないので、捨ててしまったけど。
2プライススーツのザ・スーパースーツストアを展開し、もう少しだけ高額のパターンオーダーのみのインヘイル・エクスヘイルも展開。
景気低迷にもかかわらず、かえって業績を伸ばした企業といえるのではないでしょうか。
2プライススーツといえば、ザ・スーツ・カンパニーが、某大手量販店の別ブランドであることを知らない消費者も結構いるようです。イメージを変えたいためのブランドでしょうから、マーケティングとしては成功?
Posted by: ほそD | December 02, 2006 05:33 AM
ほそDさん
いつもコメントありがとうございます。
そうですね。2プライススーツ業態は、京都のオンリーが認知度を高め、それを見ていた青山商事が、ここをねらったらマーケットはもっと新しくて大きいよと見せたところはありますね。
最初にやった企業と最初に上手にやった企業の2社が勝ち残っているいい事例です。
青山商事は30-40代のセレクトショップ世代を狙った新しい業態「ユニバーサルランゲージ」も仕掛けていますね。都心でのチャレンジ興味深く見ております。
では、これからもよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | December 04, 2006 09:55 AM
「ユニバーサルランゲージ」まで青山商事とは気がつきませんでした。
「アーバン・リサーチ」が三信衣料だとは気がついていたのですが。
「アーバン・リサーチ」には、ほとんど行かないのですが、「アーバン・リサーチ・DOORS」は、近くに行ったらのぞきます。什器とかがロフトマンっぽい。(京都と大阪にあるロフトマンのことです。)でも、ロフトマンにはかなわないかな?
ロフトマンでは、什器類は、ほとんどオリジナルで、店舗の設計・施工も、社員や村井社長が参加しながらやってます。本格的な土壁まで塗っちゃたから、すごい。これは、他店では真似できないだろうなあ。
Posted by: ほそD | December 05, 2006 03:47 AM