メンズアンダーウェアも充実してきた
11月24日の繊研新聞やnikkeiBPnetなどに、ミズノとユナイテッドアローズがアンダーウェアブランドを共同開発をしたニュースが掲載されていますが、今年、メンズの「肌着」から一皮剥けて、ファッションにも耐えうる「アンダーウェア」が次々に発売され、マーケットに充実してきたような印象を受けます。
ミズノとユナイッテッドアローズ、アンダーウェアブランドを設立
新宿の伊勢丹メンズの地下1階は当然のこと、百貨店の売場では、美脚パンツに対応したトリンプなどのボクサーショーツが高回転をしていると聞きますし、また、イトーヨーカ堂などのGMSの肌着売場でも、ワコールやトリンプが開発したメンズアンダーウェア(インナーTとブリーフ、ボクサー、トランクスなど)コーナーがかなり打ち出されています。ユニクロや無印良品の品揃えの中にも、ニットボクサーなど商品的に悪くないものがかなり見受けられるようになりました。
この充実振りを見ていると、5年以上前になりますが、私がカジュアルチェーンの服飾雑貨のバイヤーをしていた時にメンズのアンダーウェアMDに取り組んだことを思い出します。
当時、カジュアルでアンダーシャツといえばヘインズの3Pパック、ボトムスは、老舗肌着メーカーが作ったブリーフやトランクスくらいしかマーケットになく、こんな品揃えで生活者が満足するわけはない、ニッチマーケットと見て、調査と実験販売から始めることにしました。
基幹店舗を説得して、売場を倍に拡大し、おなじみCKカルバンクラインやポロラルフローレンの箱入りアンダーウェアから日本の老舗F社、G社の商品、価格訴求のノンブランドまで松・竹・梅戦略で品質と価格帯を幅広く品揃えし、一部店舗で販売を行いました。
老舗肌着メーカーの商品については、掛け率はさておき、商品の品質は悪くないのですが、形状、つまりパッケージとたたみ方が量販的で、オヤジくさかったので、何度も掛け合って、カジュアルショップでファッションに耐えうる形状に直してもらっての、実験販売。高いものから安いものまで、もともとあったものも、新しく入れたものも、全商品がよく売れ、同カテゴリーの前年対比3倍以上の売上を記録しました。
その後、この実験販売の結果を踏まえて、潜在マーケットを確信し、インポートとNBの品揃えを絞り込み、低価格帯にオリジナル開発商品を投入するわけですが、以後、アンダーウェア部門で安定的な売上を確保するに至ったものです。
そんな実体験もあって、メンズに限らず、女性のランジェリーマーケット含めてインナーあるいはアンダーウェアーマーケット全般を気にしてみていますが、今日に至るまで、着実にファッション化していると思います。
メンズについては、CKアンダーウェアの揺るがない人気を追う形で、ブームの後押しもあってD&Gが、はたまた、新庄選手の「ちゃんとした下着をはこう」のBODY WILDのマーケティングも生活者の目をアンダーウェアのファッション化に向かせる役割を果たしているのではないかと思います。109メンズにも「クルーズ」というアンダーウェア専門店がありますね。
女も男も毎日勝負パンツ!とまでは言いませんが、インナーにも気を遣い、身の引き締まる、自信の持てるものを身に付けたいですよね。
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