今年のファッション流通を振りかえって
2006年、今年も大晦日になりました。総括として、ファッション流通ブログde業界関心事の記事を使って10大ニュース風にファッションビジネスの1年を振り返りたいと思います。
1 ゼイヴェルの東京ガールズコレクション(TGC)
今年の筆頭に挙げたいのは、やはり、ゼイヴェルのTGCでしょうか。
確かに赤文字系ファッション誌の流行服としてのリアルクローズの広告塔であったかもしれませんが、今年1年を通して、生活者の気持ちをもっともファッション流通に表した画期的なビジネスモデルだと思います。
●来週のTGC x GEISAI#9は熱くなりそう(3月3日)
●ランウェイの向こうにあるもの(3月12日)
2 ユニクロ&しまむら
ファッション流通の双璧であるユニクロとしまむらの動きもますます見逃せません。
ユニクロはすでに1兆円規模の世界4大SPA(GAP、H&M、ZARA、LIMITED)をの後を追って、1兆円企業構想に向けて、ものすごい勢いで、既存業態のブラッシュアップ、新業態開発、M&A、海外戦略と総力戦をスタートさせました。
一方、しまむらも国内最大規模の1000店舗を突破し、「小売のトヨタ」としての業務に磨きをかけて行きます。
●ユニクロNY旗艦店オープンの狙い(11月12日)
●しまむら1000店舗突破、いざ都市部攻略へ(10月28日)
3 日本に押し寄せるファストファッションの波
ZARAジャパンも100%独資となり、トップショップが原宿ラフォーレに実験出店、そして年末には、2008年H&M日本進出のニュースが・・・ユニクロ、しまむらよりも強豪たちが日本マーケット侵食を狙っている。来年は日本も本格的ファストファッション元年になるか?
●H&M(エッチアンドエム)、2008年秋 日本進出(12月12日)
●英トップショップがラフォーレ原宿に出店(7月21日)
4 IKEA日本進出とホームファッション業界の活性化
IKEAの日本(再)進出は、日本人の豊かさを背景に、ホームファッションを活性化させること間違いなし。ニトリ、フランフランのバルス、MUJI 他、日本のプレーヤーも迎え撃ち、マーケットが更に楽しくなると期待しています。
●IKEA(イケア)開店カウントダウン(4月15日)
●今年は住空間ファッションが面白い(3月21日)
5 ダイエー再生第2幕
本命イオンとの交渉スタートで、更にイオン主導のGMSマーケットが形成されそうです。
●イオン、ダイエー&マルエツ株取得で流通王者へ大手!(10月13日)
6 CCC(カルチャーコンビニエンスクラブ)が目指すポイント統合のゆくえ
来年もSUICA、PASMO、Edy(エディ)、Tポイントの動向から目が離せません。時代のベクトルは、「生活者の財布を薄くすること」にあります。
●いよいよ他社とのポイントカード統合に乗り出したCCC(9月25日)
7 駅前・エキナカの脅威
まちづくり三法改正により、駅(エキ)が注目。ぼろもうけはさせじ、とエキナカ課税も強化へ。
●「JR百貨店」の脅威(6月19日)
●都が「駅ナカ」課税強化(4月17日)
8 郊外SCへの百貨店進出
好景気の間に、次なる顧客を囲い込むために、いよいよ百貨店が郊外SCに出店を開始。
9 業界で始まったサイズ対応
生活者主権のファッションマーケットはサイズ対応から始まる?
10 人材採用難
従業員がハッピーじゃなければお客さんをハッピーにすることはできませんよね。人材採用難が使い捨て型から、本来あるべき従業員満足主義に働くことを期待しています。
●アパレル大手が販売契約社員を正社員化(10月18日)
●人材採用難どう乗り切る?(11月24日)
今年もありがとうございました。来年も生活者最適、生活者主権、ファッションの民主主義化に向けて、ますます激動のファッションビジネスウォッチにどうぞお付き合いの程よろしく御願いいたします。
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