クールジャパンを支えるもの
ブルータス2007.1/1・15合併号、世界が注目「クール・ジャパン」特集はなかなか読み応えがあります。
90年代中頃から世界のクリエイターたちがクールな(かっこいい)日本のクリエイターの作品やサブカルチャーに注目し始め、一般生活者が評価し消費し始めたここ数年、「COOL JAPAN(クールジャパン)」を合言葉に世界が日本のカルチャーに注目しています。
同誌の特集はそんな世界が注目する「クールジャパン」をいろいろな角度から記事にしています。
ファッション関連では、コムデギャルソンはもちろん、ロンドンを初めとして、世界のストリートシーンで評価の高いA BATHING APEやEVISジーンズから佐藤可士和氏プロデュースのユニクロSOHO店のしかけまで楽しく読ませていただきました。
その締めくくりとして、「世界はなぜ、日本をクールと思うのか?」という問いに対して、広告代理店のワイデン+ケネディのジョン・C・ジェイ氏とユナイテッドアローズの栗野常務がそれぞれコメントしている部分を共感しながら読んでいました。
ジェイ氏、栗野氏共に、「リミックス」と「サンプリング」という違う言葉は使っていましたが、日本人は、「クオリティ」というバックグラウンドを大切にしながら、欧米のような「クラス社会」にとらわれない、生まれながらにして、消費してもいいものについて型にはめられることがなかった(ヴィトンを持ちベンツに乗って百均に通うような)からこその自由な選択環境の中で、自分たちにとって良いものを自分たちなりに自由にそして上手に『再編集』して、よりよいものを生み出す才能に長けるに至ったため、と読み取れました。
さらに、栗野氏は、「今いちばん期待しているのは、日本のオタクカルチャーで育った西洋人の作る服が、パリコレの舞台に出てくること。(中略)日本のポップカルチャーに影響を受けて育ったアメリカ、ヨーロッパの若いデザイナーが作る服はどんなものになるんだろう、とすごく興味がありますね。」と結んでいます。
さすが、栗野さん、すばらしい着眼点で同感です。
最後に記事にもありましたが、今年9月来日したマドンナが日本のファンからプレゼントされ舞台でも着用したTシャツに書いてあったプリントロゴのフレーズを紹介しましょう。
”JAPANESE DO IT BETTER”
ストリートファッションシーンを見る限り、クールジャパンはブームに終わらない気がします。
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Comments
いつも楽しく拝見させていただいております。
文中のTHE BATHING APEですが、正しくはA BATHING APEです。
しかしCOOL JAPANというキャッチコピーですが、
この言葉、どうなんでしょう?と疑問を持ってしまいます。どうもダサい。
COOLじゃない人たちが考えたキャッチに、
もう既に十分COOLな日本。今更では?
むしろJAPANESE DO IT BETTERの方がキャッチーですけどね。
Posted by: calorie | December 18, 2006 02:18 PM
calorieさん
コメントありがとうございます。
エイプの件、私としたことが・・・ケアレスミスのご指摘ありがとうございました。
おっしゃるように、COOL!は確かに古いような気がしますが、
かっこいいという意味のCOOLの一般への浸透度を考えると、そんなものかもしれないとも思ったりします。
JAPANESE DO IT BETTERっていいでしょう。私も気に入っています。
これからもどうぞよろしく御願いいたします。
Posted by: taka | December 18, 2006 03:27 PM