H&Mの一格上の業態、コレクション・オブ・スタイル(COS)3月ロンドンにOPEN
1月29日の繊研新聞およびWWD.COMに、GAPに次ぐ世界第2位のファッションチェーン、H&M(へネス&モーリッツ)社が、以前から発表していた「H&M」より一格上の新業態、「Collection of Style(COS)」の1号店を今年、3月にロンドンのリージェントストリートにOPENすることに関する記事が掲載されています。
ドイツが圧倒的に最大市場だったH&Mも、英国での躍進、アメリカの強化により、世界的にバランスが取れてきた模様で、一格上の新業態は英国での1号店OPEN、また、同記事にはZARAの後を追ってまずはインターネット通販から始めるホームファッションライン、H&M HOMEについても触れられています。
GAPの再建が報道される一方で、07-08年の世界ファッションリテーラーの話題は、H&M 対 ZARAを展開するINDITEXの第二世代SPA、ファストファッションSPAの一騎打ちの構図になりそうですね。
08年にH&Mは日本進出を果たしますが、彼らのビジネスモデルはともかく、正直、今のH&Mのクオリティのままでは、日本の生活者には通用しないのではないか、と見ていますが、このCOSのクオリティがどこまでのレベルのものなのか、日本での成功を占うとても大事なキーポイントになりそうな気がしてなりません。
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Comments
おはようございます。
欧米企業の商品”クオリティ”へのご指摘、同感です。
職業柄、小生は衣料生産現場(主に中国)と日々接しております。
中国には今、対欧米向け生産を増産=日本向け生産を敬遠する傾向が見受けられます。
その理由として・・・
1.品質の対する要求度の違い
2.生産ロットの違い
があげられます。
現金主義の中国人は品質要求のユルい(saitoさんの懸念する)&数量の多い欧米向け生産を優先的に受注したがります。
さらに最近の・・・
*円安→対ドル・ユーロ
*中国元に対する世界的切り上げ要求
も手伝って、日本向け衣料生産・輸入業界は生産現場の確保に苦行を強いられています。
日本ファッション衣料を供給する側から見ても、外資系SPA企業の急成長を目の当たりにするここ3~4年です。
この状況を何とか打開すべく、日々奔走しております。
Posted by: KEN | February 12, 2007 12:23 PM
KENさん
今回もコメントありがとうございます。
現場に携わっている方ならではの、日本向けアパレル中国生産の現状を的確にまとめていただき、貴殿の危機感、そして使命感がとても伝わって来ます。
一方では、欧米ファッションチェーンの躍進を刺激に日本のアパレルメーカーも生活者の方を向いて進化しつづけて欲しいと思うところです。
また折に触れてコメントお願いいたします。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | February 13, 2007 06:54 AM
こんにちは。初めまして。
楽しく拝読させていただきました!
「欧米企業の商品”クオリティ”へのご指摘」がありましたが、H&Mの大人物はクオリティが低く、買いたいとおもったことは一度もありませんが、H&Mのベビー・子供服は個人的には満足しています。日本でも購入出来ればいいなとは思っているので。
でも、H&Mでのお買い物は、海外旅行に行ったときの楽しみにとっておくのもいいかなとも思います。
またこれからちょくちょく見にこようと思います。
Posted by: キーサ | February 16, 2007 10:56 AM
キーサさん
コメントありがとうございました。
H&M商品に関する、わかりやすいご意見ありがとうございます。
同社のHP資料によると、ベーシック商品やベビー子供服はそれほどトレンドに左右されないため、比較的長い時間をかけてゆっくり生産をしているようです。
一方、大人ものは、トレンド鮮度優先でスピード重視、の結果がキーサさんのご感想の通りなのかもしれませんね。
是非またお寄りください。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | February 17, 2007 05:15 PM