ポイントカードに潜む危険
1月22日の日経新聞の社説に今年、大変なことになりそうなポイントカードと電子マネーに関する論説が掲載されています。
今春の地下鉄私鉄バス共用ICカード「パスモ」の導入と同時に行われるSUICAへの相互乗り入れ、セブン&アイの電子マネー「ナナコ」の発行が決定的な引き金となり、ポイント交換&電子マネーは大戦国時代に入ることは間違いなさそうです。
また、先週の週刊東洋経済1/20号では、「保存版ポイント相関図」付きで30ページにも及ぶ「ポイントカード大氾濫」の大特集を組んでいましたが、始めのころは興味深く読んでいましたが、正直途中でちょっと辟易としてきました。
確かに賢い生活者は上手にポイントを貯め、交換、集約し、旅行をしたり、買い物ができるのですが、今日の日経新聞の社説の執筆者が言うように、
定期以外は無記名のはずのSUICAやパスモも、記名式のポイントやマイレージと交換することで、情報がつながり、個人の移動履歴と購買履歴を一緒にたどれるようになる、「危険性」もはらんでいるわけですね。
個人情報と引き換えに、利便性を得る。
そんなことを割り切りながら、一生活者である私も、ICカードやポイントカードを限りなく1枚に集約し、財布を薄くしたいと思い、できるだけ割引を得られること、そして、そのICがケイタイ電話に内蔵することを望んでいます。そのうち、ケイタイ電話をリーダーにかざすことすら面倒になるかもしれませんね。
ちょうど10年前にアメリカで出版されたある消費者行動学に関する書籍にこんなことが書いてあったのをずっと覚えています。未来の生活者の消費の姿を予言したものです。
1.生活者が消費をする時、生活者はスキャナーに手のひらをかざせばよい。
2.スキャナーは生活者の手に埋め込まれた個人IDをスキャンする。
3.各企業に対する個人消費の集約、精算を一手に引き受ける覇権を握った企業が
取りまとめて生活者に請求する。
4.その請求書はその生活者の家計簿そのものであり、
5.行動履歴そのものである。
1-4まではその書籍に書いてあったこと、5は今回私が加筆してみたものですが、なんかどんどんそんな風になって来てますね。
めまぐるしく便利になる時代に個人武装、企業のモラルがますます問われる・・・
2010年ころには、どんな風になっているのかなぁ。
あまり考えすぎても仕方ありませんが、最近DMでゴミ箱がいっぱいになることが多くなった気がします。
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