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February 03, 2007

ハニーズの店頭商品人気投票システムに見る両刃の剣

 今週の月曜日、1月29日の記事になりますが、日経MJの1面全面に、急成長中の婦人専門店チェーン、ハニーズが迎えている転換期にあたっての課題への同社の取り組みに関する記事が掲載されていました。

 今週のあるクライアントの若手幹部候補社員の方々との勉強会でも話題になったので、取り上げてみます。

 その中で、以前もブログで紹介した商品会議での「競り市」をイントラネットでシステム化した「人気投票システム」に関する部分があります。

 このシステムは、現在本部が企画中の商品に関して、全店の店長に
 「すごく売れそう」から「売れそうにない」まで、4段階評価をしてもらい、その集計結果を商品発注に活かそうという試みです。

 店頭の声を聞くことに奨励はすれども異論はありませんが、この記事に指摘されているように、ファッションに興味があり、いつも店頭で商品を見ている店長にこのような投票をしてもらうと、どうしても「今、芽があり、これから売れそうなもの」「新しいもの」に人気が集中し、実はそのお店の固定客が支持している、いわゆるインナーの定番的なものや、コンサバなデザインのものは二の次にされてしまうものです。

 たとえば109系のような、トレンド性のみを売り物にしているファッションストアでは別ですが、そういった意見をそのまま企画生産に反映させてしまうと、確かにトレンド性、デザイン性の高い商品の発注、販売精度は高まりますが、逆に裾野の広い定番的な商品が欠落し、固定ファンの客離れを引き起こすという事例は業界に枚挙にいとまがありませんのでホント要注意だと思います。

 この事例に限らず、企業トップが「これからはもっとファッション性を強調しろ」、とか、若手のバイヤーを登用して間もないころ、あるいは、「売場の声を聞こう!」と、粋がよく、周りからセンスがよいと言われるスタッフだけを集めて商品情報会議を行ったりするとよく引き起こす問題かもしれません。

 情報は、そのいいところと注意すべきところ(功罪)を整理して利用したいものですね。

 同社が去年8月に導入したこのシステム、秋にそんな失敗をしたとしっかり反省し、店頭情報の使い方も早速、整理されたところはさすがですね。

 しかし、近隣型ショッピングセンター(NSC)への出店が増え、主婦に売れている定番品を今後は、大量に仕込むという方針にはいささか不安がありますが・・・

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 関連エントリー-店頭情報収集、ハニーズの場合

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